大津市歴史博物館

大津の歴史データベース

大津の歴史事典

 分野:伝説   地区:葛川

小女郎ヶ池

こじょろうがいけ

蓬莱山の山頂から尾根筋を南へ下ると、県下で最も標高の高い位置にある池がある。南船路村(現木戸南船路)に住むお孝は、ある日、この池の主に魅入られてしまう。夫久右衛門は、乳飲み子を家に残し、夜な夜な池に通う妻を心配し、その後をつけてみると・・・・。お孝はことのてん末を夫に話し、自分の左目をくりぬいて子供が泣いたらこれをしゃぶらせてほしいと頼んで池に消える。以後、この池は小女郎ヶ池とよばれるようになったという。