大津市歴史博物館

展示・イベント

   

平成25年度


第61回企画展
珠玉の大津絵  町田市博 × 大津歴博コレクション
平成25年 7月26日(金)〜9月1日(日)

 公立博物館として、東日本で最も充実した大津絵コレクションを所蔵している町田市立博物館。
 これまで、まとまった形で近畿圏や大津絵のふるさと大津で紹介される機会はありませんでした。そのコレクションは、貴重な初期の仏画をはじめ、ユニークな鬼や雷、動物のキャラクターたちが目白押しの、充実したラインナップです。
 今回は、これに、大津市歴史博物館のまとまった収蔵品が加わり、充実した合同コレクション展が実現します。大津絵が結ぶ御縁による、東西の公立博物館コレクションの競演をお楽しみください。

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第62回企画展
百人一首かるたの世界
平成25年 10月5日(土)〜11月17日(日)

 近江神宮は、毎年全国大会が開かれる競技かるたの聖地です。今も多くの家庭で親しまれている小倉百人一首かるたは、時代の中で様々に変化しました。例えば貴族・大名から庶民への広がりをみせる中でみられる、手書きから木版摺り、そして印刷へとつながる制作方法。また、図柄も時代に応じて様々な変化を見せました。さらに近代に始まった競技かるたも戦前戦後の世相の中で、ルールや方法が整えられました。本展は、みなさんが意外と知らない百人一首の世界を「かるた」という視点で紹介します。
「百人一首かるたの世界」の詳細

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第63回企画展
 湖都大津のこもんじょ学
平成26年 3月1日(土)〜4月13日(日)

 古文書(こもんじょ)は、大津の歴史を物語るうえで欠かすことのできない重要な資料ですが、、難解な文字や言い回しで書いてあって、簡単に読むことができません。しかし、古文書は文字以外からも多くの事実を語ってくれます。
 本展では、そうした大津市に関わりの深い、戦国武将や寺社、村や町に関する様々な古文書を一堂に集めて大公開します。読み方や学び方だけでなく、古文書の鑑賞方法、また次世代へ引き継いでいくべき身近な文化財として紹介します。
企画展「湖都大津のこもんじょ学」の詳細

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ミニ企画展

第104回ミニ企画展
平成24年度新収蔵品展
平成25年 5月14日(火)〜6月9日(日)

 当館では、購入、受贈、受託によって収蔵品の充実を行い、常設展示・企画展示に活用しています。
本展は、平成24年度に新たに収集した資料をお披露目するものです。いずれも大津の歴史を語る貴重な資料です。

 新収蔵品についてはこちらをご覧ください。
「平成24年度の新収蔵品について」


第105回ミニ企画展
大津の仏教文化14 重要文化財 大練寺の十六羅漢図
平成25年 6月11日(火)〜6月30日(日)

 大津の豊かな仏教文化を紹介するミニ企画展「大津の仏教文化」シリーズの14回目。今回は、三井寺町にある大練寺(だいれんじ)に伝来する絹本著色十六羅漢図(じゅうろくらかんず)を展示します。大練寺は、文禄元年(1592)に格翁(かくおう)が開基となり、つくられた曹洞宗寺院です。数々の宝物がある中、十六羅漢図は12幅が鎌倉時代の制作となり、重要文化財に指定されています。本画は通常、保存のために京都国立博物館で保管されているため、なかなか大津市民が目にすることが出来ません。本展では、いままで大津で紹介されることのなかった本画を、地元の当館で初めて展示します。


第106回ミニ企画展
大津絵百面相 −画家たちのゆかいな大津絵−
平成25年 7月2日(火)〜8月11日(日)

 街道の土産物・大津絵は、何を隠そう、旅人たち以上に、円山応挙、池大雅、紀楳亭ら上方の絵師たちや、歌川広重・国芳ら江戸の浮世絵師たちに大人気のキャラクターでした。その絵師たちの人気も、明治時代の街道と大津絵の衰退とともに、一旦は下火になります。しかし、大正年間に柳宗悦が、民芸運動を展開する中で、大津絵を大絶賛すると、今度は近代日本画家たちの間で、とりわけ、竹内栖鳳や門下の橋本関雪をはじめ、京都画壇の日本画家を中心に、岸田劉生など一部の洋画家までも虜にし、我流の大津絵作品を描き、その面白さを競い合うことが流行しました。本展では、遊び心にあふれた楽しい彼らの絵変り大津絵の世界を紹介します。


第107回ミニ企画展
戦時下の大津
平成25年 8月13日(火)〜9月8日(日)

 昭和20年(1945)8月、第2次世界大戦が終結してから、今年で68年が経過しました。戦争の惨禍を記憶される方々の高齢化が進み、戦争そのものの風化による危機感が叫ばれてからでも久しい年月が過ぎました。琵琶湖と緑の山々に囲まれた我が大津の地ですが、実は、戦時中に陸海軍のさまざまな施設があったのだということさえ、忘れがちになっているのではないでしょうか。
 今回のミニ企画展では、まず、市内にあった陸軍歩兵第九連隊、陸軍少年飛行兵学校、大津海軍航空隊、滋賀海軍航空隊、天虎飛行訓練所、桜花特攻基地などの歴史を、残された遺品や当時の写真で紹介します。また、戦時体制下での市民生活に関わるさまざまな資料も、合わせて展示。特に、物資が不足したなかで使用された衣料切符、戦争遂行のための資金調達を目的に発行された戦時国債、またかつて旧甚七町(現松本二丁目)にあった映画館・帝国館で上映された「爆弾(肉弾)三勇士」のチラシなどにより、戦時下の市民生活を振り返ります。


第108回ミニ企画展
大津の古文書7 居初家文書の世界
平成25年 9月10日(火)〜10月14日(祝)

 堅田船道郷士の居初家には、中世以来の古文書が多く伝来しています。これらの古文書は、堅田や居初家の歴史だけでなく、琵琶湖の水運・漁業など、近江の歴史を知るための重要な歴史資料です。今回のミニ企画展では、室町・戦国時代から江戸時代の古文書のうち、堅田の由緒や湖上特権、また堅田の宮座(祭祀組織)に関わる文書を中心に紹介します。
「大津の古文書7 居初家文書の世界」の詳細


第109回ミニ企画展
小野神社の大般若経
平成25年 11月19日(火)〜平成26年1月19日(日)

 大般若経は、大般若波羅蜜多経という、全600巻に及ぶ膨大な経典です。この経典は、法会において真読(省略しないで全部読むこと)もしくは転読(経題や初・中・終の部分を略して読むこと)され、平安・鎌倉時代以降、国家安泰や五穀豊穣を祈願する国家的行事に用いられ、また寺社においては荘園の存続を祈願するために用いられました。江戸時代になると、災難を除く呪力があると考えられて、虫払いや祈雨のための民俗的行事として地域の寺社でも行われてきました。
 小野神社に伝わる大般若経は、平安時代に書写された経典を含み、納められた箱も貞治6年(1367)の墨書銘がある貴重なものです。また、江戸時代の修復銘は、当時の大般若経をめぐる地域と人の関わりを明らかにすることができる重要史料です。
 今回のミニ企画展では、そうした地域で守り伝えられてきた歴史を経典から紹介します。


第110回ミニ企画展
大津の仏教文化15 獅子・狛犬
平成26年 1月21日(火)〜3月16日(日)

 神社に参拝した際、必ず目にするのが獅子・狛犬です。社殿の手前に神を護るように、左右に安置されている石造のものをよく見かけますが、社殿内に木造の像が安置されていることも多くあります。一般に「狛犬」とだけ呼ばれることが多いのですが、角がある方を「狛犬」と呼び、無い像は「獅子」と呼ばれています。ですから、有角・無角の一対であれば、「獅子・狛犬」と呼んでいます。 大津市内には神社がたくさんあり、興味深い獅子・狛犬が多く現存しています。
 今回は市内に伝来する、中世から近世にかけて造像された様々な形をした作例を紹介します。
「大津の仏教文化15 獅子・狛犬」の詳細

 

第111回ミニ企画展
桜さくサクラ展
平成26年 3月18日(火)〜4月20日(日)

 西国三十三所第14番札所の園城寺(三井寺)は、江戸時代より桜の名所として著名であり、三井寺を描いた絵画は、多くが満開の桜の境内を描いたものとなっています。また、長等公園も、戦前から桜の名所として賑わいをみせています。本展では、それらを中心に、大津・近江ゆかりの桜の作品を紹介します。