大津市歴史博物館

展示・イベント

平成29年度-れきはく講座-

ミニ企画展「大津絵 れきはく蔵出し展」関連講座(第680回れきはく講座)
大津絵が、なぜ追分で生まれ、大津絵となったのか
講師: 横谷 賢一郎(本館学芸員)

平成29年4月22日(土) 14:00〜15:30

 大津絵を描いていた絵師は、自分たちの描いているものが、それほど特殊な絵画とは思っていなかった節があります。従って、大津絵の呼び方も、初期の頃は名称が定まらず、「浮世絵」(当世風俗画)と呼ばれたりして、世間の認識では、江戸の役者絵や美人画の版画と混同されかねない状況でした。それがやがて、大津オリジナルの絵画とみなされるにいたった、その条件などを解説します。〔定員100名〕


ミニ企画展「大津絵 れきはく蔵出し展」関連講座(第681回れきはく講座)
江戸文学の中の大津絵
講師:佐藤 悟 氏(実践女子大学文学部教授)

平成29年5月13日(土) 14:00〜15:30

 大津絵は、近松門左衛門『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』の系譜、俳諧・小説の中の大津絵、画題としての大津絵、考証の対象としての大津絵といった4つの視点から論じられることが多く、これらは民藝を提唱した柳宗悦が示したものを継承しています。今回は民藝ではなく大衆という視点で、山東京伝や式亭三馬、柳亭種彦といった江戸文学の作者が大津絵をどのように考えていたか、また、浮世絵にはどのように描かれたかを説明します。〔定員100名〕


ミニ企画展「平成28年度 新収蔵品展」関連講座(第682回れきはく講座)
大津事件・津田三蔵の生涯
講師:樋爪 修(本館館長)

平成29年6月3日(土) 14:00〜15:30

 津田三蔵は明治24年(1891)5月11日、大津事件を起こし、裁判で無期徒刑の判決を受けて後、同年9月29日、北海道の監獄で満36歳の生涯を終えました。このたび津田三蔵のご親族から寄贈された資料群は、津田の出生から事件までの軍隊、巡査時代の関係書類、津田自筆の書簡、監獄で死に至るまでの病状記録(写し)など、貴重なものばかりです。本講座では、それら資料群の全体像を紹介するとともに、津田三蔵の秘められた36年の生涯を明らかにします。〔定員100名〕


ミニ企画展「平成28年度 新収蔵品展」関連講座(第683回れきはく講座)
大津絵見立忠臣蔵七段目図の見立てぶり
講師:伊藤 太 氏(京都府教育庁文化財保護課技師)

平成29年6月10日(土) 14:00〜15:30

 新収蔵品「大津絵見立 忠臣蔵七段目図」は『仮名手本忠臣蔵』七段目、祇園一力茶屋の場面を、大津絵で見立てたものです。
 同作品は、紀楳亭(与謝蕪村の弟子)の描写も、雲亭(中島棕隠)の狂詩も爆笑ものの傑作だと思います。大津絵キャラで七段目を演じさせるというアイデアは良しとして、大黒→由良之助、鬼→九太夫までは、理由もわかるし、悪くはありません。鬼の九太夫などは、実に殊勝に、かなり芝居に忠実に演じています。えっ、だけど、肝心要のお軽さん、これって誰?
 その発案は、紀楳亭かもしれませんが、雲亭の狂詩が、よくその機微をとらえていて、これも見事といえば、あまりに見事。今回は、その見立てのオチを絵解きして解説します。〔定員100名〕


企画展「田上てぬぐい」関連講座(第684回れきはく講座)
田上てぬぐいと田上の衣生活
講師:須藤 護氏(龍谷大学名誉教授)

平成29年7月22日(土) 14:00〜15:30

 田上郷土史料館には、この地域で使われていた多数の衣生活資料をはじめとする民具が収蔵されています。なかでも「田上てぬぐい」と呼ばれるてぬぐいは、女性の被り物として田や山仕事、日常でも、そして晴れの日でも利用され、その被り方も多様でした。このてぬぐいを切り口に、田上地域の女性のかつての生活の諸相を紹介します。〔定員100名〕


ミニ企画展「玻璃丸が浮かんだころ」関連講座(第685回れきはく講座)
観光案内で知る大正時代の大津
講師:木津 勝(本館学芸員)

平成29年7月29日(土) 14:00〜15:30

 大正12年(1923)に発行された「近江八景遊覧御案内」。この大津電車軌道株式会社が発行した観光案内パンフレットには、京阪電鉄石山坂本線の当時の開通区間が、今では存在しない駅や観光施設とともに、鳥瞰図風に描かれています。講座では、資料をじっくりと読み解きながら、大正時代の大津の観光や交通の様子を紹介します。〔定員100名〕


企画展「田上てぬぐい」関連講座(第686回れきはく講座)
上田上の生活文化を語る‐田上郷土史料館のあゆみ‐
講 師:東郷 征文氏(田上郷土史料館長) 聞き手:和田 光生 (本館副館長)

平成29年8月5日(土) 14:00〜15:30

 昭和41年、上田上牧地区の有志によって地域の生活文化を記録し、保存する活動がはじまり、昭和44年に牧地区の真光寺境内に田上郷土史料館が開館します。以後、民具収集をはじめ、調査の成果を「研究紀要」としてまとめるなど、精力的な活動を続けてこられました。同館のあゆみと郷土への想い、また田上地区の民俗の魅力などを東郷館長にうかがいます。〔定員100名〕


ミニ企画展「戦時中の町内会」関連講座(第687回れきはく講座)
回覧板に見る銃後の市民生活
講師:樋爪 修(本館館長)

平成29年8月26日(土) 14:00〜15:30

 当館では、戦時中から戦後直後にかけて、市役所などから町内会長宛てに配布された約2,500枚の通達文(回覧板)を保管しています。多くは、粗悪な紙にガリ版で刷られるなど不鮮明なのですが、じっくり読むと、大津市内での銃後の市民生活が生々しく浮かび上がってきます。金属供出や衣料・食糧の配給、出征兵士の見送り、占領軍の進駐などをテーマに、当時の大津の市民生活を振り返ります。〔定員100名〕


フェノロサ学会共同開催(第688回れきはく講座)
フェノロサと世紀転換期日米の宗教状況
講師:岡本 佳子氏(国際基督教大学アジア文化研究所研究員)

平成29年9月2日(土) 14:00〜15:30

 美術史家アーネスト・フェノロサ(1853-1908)は日本で仏教に帰依し、園城寺法明院に眠っています。アメリカ東部ニューイングランドでスペイン系移民の家庭に生まれたフェノロサは、どのような歴史的背景において仏縁を結んだのでしょうか。本講演では、フェノロサが生きた19世紀後半から20世紀初頭の世紀転換期の日本とアメリカにおける宗教の状況から、彼の立ち位置を考えます。〔定員100名〕


フェノロサ学会共同開催(第689回れきはく講座)
フェノロサと芳崖・雅邦:近代日本画の誕生
講師:岡部 昌幸氏(帝京大学教授・群馬県立近代美術館館長)

平成29年9月9日(土) 14:00〜15:30

 明治初期、フェノロサは岡倉天心を伴い、狩野芳崖(1828-88)、橋本雅邦(1835-1908)を訪ねて新しい日本画と美術学校の構想を述べ、感激したこの巨匠たちと深夜まで熱く語り合い、友情を固く結びました。幕末維新の動乱で失われる寸前の日本画の伝統を救い、新しく世界に通用する新時代の日本画を創生させたフェノロサと芳崖、雅邦たちの革新運動は、日本の近代化でも稀に見る成功例といえます。今日、世界に注目される日本画の原点を見直します。〔定員100名〕


第690回れきはく講座
亀の背中に乗った石碑
講師:伊東 宗裕氏(佛教大学非常勤講師)

平成29年9月16日(土) 14:00〜15:30

 亀の背中に乗った石碑はいろいろなところで見ることができます。最近では関心をもつ人も増えたとみえて「これは亀ではない贔屓(びし)という動物だ」と説明してくださるかたもいらっしゃいます。石碑をせおった亀型の台座を「亀趺(きふ)」といいます。今回は、亀趺に乗った石碑について、その歴史や意味を現物の画像を見ながら解説します。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第691回れきはく講座)
大津宮を考えるために -継体・天智・聖武−
講師:細川 修平氏(彦根市教育委員会主幹)

平成29年10月14日(土) 14:00〜15:30

 6世紀から8世紀半ばまでの250年間は、古代国家の形成から完成への激動の時代です。この歴史の中で、近江は3度重要な役割を担います。継体大王の擁立、天智天皇の大津宮、聖武天皇の紫香楽宮です。個別に扱われるこの3つの出来事には一本の共通した軸が存在します。この軸を読み解くことから、大津宮を考えるヒントを見つけたいと思います。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第692回れきはく講座)
妙傳寺半跏思惟像が三国時代の作とわかるまで
講師:藤岡 穣氏(大阪大学大学院教授)

平成29年10月15日(日) 14:00〜15:30

 京都市左京区の八瀬にある天台宗妙傳寺。ここにひっそりと安置されていた本尊を、蛍光エックス線の装置を使って調査したところ、7世紀の朝鮮半島で主に多く使われる銅などの成分であることが分かりました。今回は、本像の造られた年代や地域をどのようにして判断したのか、科学的な根拠を元に考えてみたいと思います。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第693回れきはく講座)
大津京と京内寺院
講師:林 博通氏(滋賀県立大学名誉教授)

平成29年10月22日(日) 14:00〜15:30

 大津に都のあった5年間は、わが国の歴史上きわめて重要な時代でした。東アジアの厳しい国際情勢の中で強靭な国造りを成し遂げたからです。この大津京の実態は長らく不明でしたが、近年の発掘調査等により少しずつ解明されてきました。国際色豊かで、仏的色彩に富み、万葉歌も盛んに歌われた文化都市・大津京の姿を追ってみたいと思います。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第694回れきはく講座)
壬申の乱と山前
講師:松浦 俊和氏(前本館館長)

平成29年10月28日(土) 14:00〜15:30

 壬申の乱には2ヵ所に「山前」の字句が登場します。一つは大海人皇子方の大和方面軍の集結地。もう一つが有名な大友皇子が自害した地です。この2つの「山前」はいずれも三川(宇治・木津・桂川)合流地点の“山崎”と考えていますが、ここでは、大友皇子がなぜ山崎に向かったのかという点を取り上げながら、あらためて壬申の乱における「山前」という地域を見ていきます。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第695回れきはく講座)
白鳳仏の源流を求めて−菩薩像の着衣形式を中心に−
講師:岩井 共二氏(奈良国立博物館学芸部情報サービス室長)

平成29年11月4日(土) 14:00〜15:30

 我が国で最もエキゾチックな仏像が多かったのが白鳳寺院。インド的な像が多く、大陸から直結で仏像が伝来していました。そのなかでも菩薩像が着ている服は、それが如実に表れます。今回は大陸の菩薩像と白鳳仏の着物を比べてみたいと思います。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第696回れきはく講座)
せん仏の系譜 ―穴太廃寺と崇福寺のせん仏を中心に―
講師:萩原 哉氏(武蔵野美術大学講師)

平成29年11月5日(日) 14:00〜15:30

 白鳳時代に唐からもたらされた、仏像の最先端技術であるせん仏。天竺から玄奘三蔵がもたらした図像は、すぐさま弟子の日本僧道昭によって我が国に請来され、穴太廃寺で使用されました。一方の崇福寺では、堂内の壁一面に如来の独尊形式のせん仏が貼られ、壮観な景色だったようです。今回は、白鳳期に大流行した様々なせん仏についてお話をします。(せん仏のせんは、土へんに専)〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第697回れきはく講座)
大津の都を護る神仏
講師:葛野 常満氏(元滋賀県文化財保護課)

平成29年11月11日(土) 14:00〜15:30

 天智天皇が造営した大津の都は、その東西南北には宗教的な装置が配され、さまざまな神仏に護られるように造られていました。今回は、大津の都の宗教的環境の謎について考えてみたいと思います。〔定員100名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第698回れきはく講座)
【現地見学会】大津宮関連史跡をめぐる
講師:福庭 万里子(本館学芸員)

平成29年11月18日(土) 13:30〜17:00

 大津宮関連の史跡を、現地を歩きながら紹介します。見学場所は、天智天皇によって造営された崇福寺跡、通称「サソリ瓦」と呼ばれる側面蓮華文方形軒瓦が出土した南滋賀町廃寺、大津宮中枢部の建物跡が見つかった錦織遺跡などを予定しています。3時間ほど、たっぷり歩きながら見学するコースです。ちなみに、崇福寺跡は大津市滋賀里の山中にあり、斜面などの歩きにくい場所もありますので、歩きやすい靴や服装でご参加ください。〔定員50名〕


企画展「大津の都と白鳳寺院」関連講座(第699回れきはく講座)
近江大津宮研究の最前線
講師:吉水 眞彦(大津市文化財保護課・前本館副館長)

平成29年11月25日(土) 14:00〜15:30

 大津宮廃都直後、近江を訪れた柿本人麻呂は万葉集の中で、宮殿跡は春草が繁りその所在地すら不明なままとなっていたと語っています。以来、大津宮の位置は不詳となっていましたが、明治時代の歴史学者によって「大津京滋賀里説」が唱えられたのを皮切りに先学諸賢によって探索されてきました。今回は先学諸賢の研究に導かれながら、近江大津宮に関する検討課題を抽出し考えていきます。〔定員100名〕


ミニ企画展「三井寺の近世絵画」関連講座(第700回れきはく講座)
三井寺の近世絵画
講師:鯨井 清隆(本館学芸員)

平成29年12月9日(土) 14:00〜15:30

 長等山系の麓に位置する園城寺(三井寺)は、古くから栄え、歴史を物語る様々な宝物を今に伝えています。今回は近世絵画に焦点を当てます。豊臣秀吉による闕所(けっしょ)から再興された江戸時代の三井寺は、円山応挙や池大雅、鶴沢探索らによる障壁画が有名ですが、それ以外にも、岸駒(がんく)や加藤文麗、横井金谷など、様々な絵師の作品が伝来しています。それらの作品について個々に解説していきます。〔定員100名〕


第701回・702回れきはく講座
大津の神仏史 ―7〜8世紀を中心に― 《前編》・《後編》
講師:寺島 典人(本館学芸員)

平成30年2月17日(土)、3月3日(土) いずれも14:00〜15:30

 7世紀半ば、天智天皇が大津に遷都したことによって、大津には多くの寺社が建立されました。都を幾重にも取り囲むように白鳳寺院の伽藍がならび、比叡山や長等山、伽藍山といった霊山がそびえていました。そのことは8世紀末に最澄が比叡山寺(延暦寺)を創建したこととも密接な関係があります。今回は、都があった頃の仏像を中心にして、天智朝から桓武朝に至る宗教的血脈について2回に分けて詳説します。〔定員各回100名〕


ミニ企画展「大津の須恵器と生産遺跡」関連講座(第703回れきはく講座)
【現地見学会】大津の生産遺跡 山ノ神遺跡
講師:福庭 万里子(本館学芸員)

平成30年3月4日(日) 14:00〜16:00

 古代の製陶・製鉄が盛んだった瀬田地域の中で、7世紀に須恵器や鴟尾を生産していた山ノ神遺跡を見学します。前半は、瀬田東市民センターを会場として、発掘調査当時の写真を見ながら、窯の構造や出土した遺物について解説。後半は、現地へ移動し、実際の遺跡の様子と、復元された4号窯跡などを見学します。〔定員50名〕


大津市歴史博物館・叡山学院共催行事(第704回れきはく講座)
第7回 叡山学院 聲明公演
演者:叡山学院修学生 約30名

平成30年3月7日(水) 14:00〜16:00

 「聲明(声明;しょうみょう)」とは、我が国の伝統音楽の一つで、経典などに節をつけた仏教音楽のことです。仏教伝来とともに伝わり、最澄や円仁がもたらした「天台聲明」の美しい音色は、幻想的な宗教音楽として世界的に有名です。本公演は、天台宗の僧侶を養成する「叡山学院」の聲明修学成果の発表公演です。約30名の若い僧侶の迫力ある歌声による、平安時代から続く伝統的な宗教音楽をお楽しみ下さい。〔定員50名〕


企画展「膳所城と藩政」関連講座(第705回れきはく講座)
幕末の悲劇 ―膳所十一烈士事件―
講師:樋爪 修(本館館長)

平成30年3月10日(土) 14:00〜15:30

 慶応元年(1865)、14代将軍徳川家茂が長州征討に向けて上洛しますが、その途次、当初予定されていた膳所泊城が突然中止になりました。それは、膳所藩尊王攘夷派による将軍暗殺計画が発覚したからだとされ、11名の藩士に切腹や斬首が命じられたのです。本講座では、幕末の同藩の政情と合わせ、この悲劇的な事件の真相に迫ります。〔定員100名〕


企画展「膳所城と藩政」関連講座(第706回れきはく講座)
【現地見学会】膳所城下町を探る
講師:樋爪 修(本館館長)

平成30年3月17日(土) 13:00〜17:00

 主な訪問先は、膳所藩主の菩提所縁心寺、近代の日本画家・山元春挙の別荘蘆花浅水荘、および膳所焼美術館です。この他、膳所神社、篠津神社、若宮八幡神社などに移築された膳所城の城門遺構、東海道沿いの城下町らしい町並みを、午後の半日をかけてゆっくりと歩きます。(参加費には、膳所焼美術館入館料と蘆花浅水荘拝観料を含みます。)〔定員50名〕【参加料】2,000円(カード会員割引はありません)


ミニ企画展関連(第707.709.711回れきはく講座)
古文書入門講座1〜3 『大津市史』所収の古文書を読む
講師:高橋 大樹(本館学芸員)

平成30年3月18日(日)、25日(日)、4月1日(日) いずれも14:00〜15:30

 毎年恒例の古文書入門講座です。今回の講座では、明治44年発刊の『大津市志』、昭和17年発刊の『大津市史』、昭和37〜38年発刊の『新大津市史』、昭和53年〜62年発刊の『新修大津市史』の編纂時に収集・利用され、その後、当館に移管・寄託された古文書をテキストに、古文書の見方・学び方、くずし字読解の挑戦も行います(主として江戸時代の古文書を読みます)。※連続講座ですが、1回のみのお申込みも受け付けます。〔定員各回100名〕


企画展「膳所城と藩政」関連講座(第708回れきはく講座)
膳所藩の飛地領支配
講師:郡山 志保(甲南大学非常勤講師)

平成30年3月24日(土) 14:00〜15:30

膳所藩は本拠地である近江国に6万石余の領地を持ち、そのうち河内国に約6千石余の領地を持っていました(延宝7年以降)。このように本拠地より離れた地域にある領地を飛地領と言いました。膳所藩は本拠地から離れた河内国飛地領でどのような支配をおこなっていたのでしょうか。今回は、近江国に所領を持つ他の大名家の飛地領支配と比較しながら、膳所藩の飛地領支配について解説します。〔定員100名〕


ミニ企画展「『大津市史』編纂の歩み」関連講座(第710回れきはく講座)
市史編纂から歴博への歩み
講師:樋爪 修(本館館長)

平成30年3月31日(土) 14:00〜15:30

 大津市史編纂は、明治44年(1911)の『大津市志』を最初として数度にわたり実施されてきました。特に昭和51年(1976)から開始された『新修大津市史』(全10巻)では、市内全域(当時)を対象に本格的な歴史資料調査が実施されましたが、その成果は現在の歴史博物館に引き継がれ、開館の大きな基礎となりました。本講座では、市史編纂から歴博開館までに出会った資料、出会った人々について、隠れたエピソードも含めてお話しします。〔定員100名〕