ミニ企画展「大津の仏教文化」では、毎年大津市内に伝来する仏教美術を展示しています。今回は、石山寺秘仏本尊の特別御開帳にあわせ、本尊に関わりの深い遺物や資料を紹介いたします。本展では、石山寺の開基当初(奈良時代)に造立された塑像本尊や脇侍の遺物(塑像断片と心木)を中心に展示。特に市教育委員会の発掘による塑像断片は初公開となります。
また、今春に年輪年代法により11世紀伐採の木材の使用と判定された木造獅子・狛犬や石山寺の歴史を記した『石山要記』など、未公開のものも含め、石山寺本尊に関連する資料を展示します。
■主な展示作品■
◆塑像断片(伝世分) 奈良〜江戸時代 石山寺蔵
◆塑像断片(金剛蔵王分) 奈良〜江戸時代 石山寺蔵
◆塑像断片(市教育委員会発掘分) 奈良〜江戸時代
◆塑像心木(金剛蔵王分) 奈良〜江戸時代 石山寺蔵
◆『石山要記』 奈良時代 石山寺蔵
◆木造獅子・狛犬 平安時代カ 石山寺蔵
◆塑像断片 石居廃寺出土(参考出品) 白鳳時代 個人蔵
◆塑像断片 南志賀廃寺出土(参考出品) 白鳳時代
近江神宮蔵