「大津百町大博覧会」は、大津市の中心市街地、いわゆる「大津百町」に焦点を当て開催します。会場は、歴史博物館と百町のまちなかに設け、博物館と市民グルーブ、大学等が共同して開催します。
マチは生き物のように日々変化していきます。皆さんが履歴書を書かれるように、私たちは「大津百町の履歴書」を作り、変化の記録を残しておくことが必要だと考えています。
それぞれの会場や百町の市街地を巡っていただき、皆さんが体験された貴重な思い出や、これからのマチに対する思いを、この大博覧会にお寄せいただければと思います。
皆さんと一緒に「百町の履歴書」を完成させたい。それが、この大博覧会の大きな目的なのです。
大津の中心市街地、いわゆる「大津百町」(おおつひゃくちょう)のルーツは、今から400年以上前に築かれた大津城の城下町に求められます。関ケ原合戦を前にした大津籠城戦で廃城となって後、大津は徳川家康によって、宿場町・港町として整備され、本格的な発展の道を歩みます。明治時代になると、鉄道の開通や蒸気船の就航、さらに昭和に入ると湖岸の埋め立てなど、都市の景観は急激な変貌を遂げます。
本展では、現在まで残された、都市の変化を示す痕跡、たとえば舟入堀の跡や、かつての湖岸線に残された石垣、江戸時代の面影を残す町家、八町や突き抜けといった通り名などに焦点を当て、それらの事柄にどのようなマチの歴史が秘められているのかを、現代から江戸時代まで、歴史をさかのぼるような視点で明らかにしていこうと考えています。
江戸時代の大津百町は、東海道の宿場町、琵琶湖水運の港町、そして三井寺の門前町として発展していきます。本展は、企画展「大津百町」と連動して百町が誕生する以前の室町・戦国時代の様子、また、その後発展していく町の姿を、町人の組織や年中行事に関わる古文書から紹介します。
古い地図や写真を見ると、当時の様々な思い出がよみがえります。本展では、ちょっと昔の地図や写真、また昭和40年代の浜大津周辺の精密な模型などを展示します。これらに是非とも皆さんの思い出を書き加えてください!!
家庭のアルバムに眠る思い出の写真を手掛かりに、それにまつわるお話をインタビュアーが聞き取り、写真と物語で一枚のパネルを作り上げました。それを語り手と聞き手の共同作品として、みなさまにご覧いただきます。
人々のキオクの中に残る百町の思い出を、映像で記録する試みです。懐かしそうに話される方々の様子に古い写真を織りまぜてビデオを制作しました。かつての百町での生活の様子を、皆さんのキオクに重ねあわせてみてください。
成安造形大学の学生たちが、現在の大津のまちなかを表現し制作した作品を展示します。学生たちが取材を通して見た大津百町をご覧ください。
タイトル | 大津百町大博覧会 |
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会期 | 平成25年3月〜4月 (会場により会期が異なりますのでご注意ください) |
期間中の休館日 | 月曜日、3月21日 |
会場 | 大津市歴史博物館・旧大津公会堂・大津百町館 |
観覧料 | ※博物館会場は有料です。 ※まちなか会場は無料でご覧いただけます。 |