大津市歴史博物館

お知らせ

大津百町大写真展【特別編】
総天然色!! 昭和30年頃の大津
−国産最初期のカラー写真でみる町の記録−
平成26年3月23日(日)〜4月6日(日)※会期延長しました!!

浜大津駅 昭和31年4月朝
現在の旧大津公会堂あたりから撮影した写真です。一面に広がる瓦屋根が特徴的な写真です。

概要

 本年3月、故 西村榮次郎氏が撮影した古いカラースライドが、大津市歴史博物館に寄贈されました。全139枚にもおよぶスライドの中には、昭和30年頃の大津市内各所の様子が鮮明なカラー写真で残されていました。日本におけるカラーフィルムは、すでに戦前に国産第1号が販売されていましたが、本格的に普及しはじめるのは、この写真が撮られた昭和30年頃からだといわれています。また、当時はフィルムが非常に高価だったこともあり、これらの写真は大変貴重なものだといえます。
 本展では、大津市中心市街地の町並みをはじめ、市内の社寺等の観光地の写真。また、大津市制60周年記念式典の様子やビワコ一周自転車競走などの行事の写真など、厳選した約50点を展示し、総天然色で再現された、今から60年前の大津の町並みや暮らしの様子をご覧いただく写真展です。


玻璃(はり)丸 《昭和31年11月撮影》
昭和26年に就航。当初は白一色の船体でした
滋賀会館 《昭和30年代撮影》
昭和29年に開館。県内を代表する文化施設でした。

【撮影された写真の特徴】

 写真は、35oカラーポジスライド、139点、撮影年代は昭和30年〜36年頃です。多くは、「観光大津」という小箱に収納されており、当時の大津の魅力をスライド上映用にまとめたものが中心です。 この時期は、大津に駐留していた在日米軍が、キャンプ大津からの撤退した年(昭和32〜33年)にあたります。また、昭和33年は、大津市が市制60周年を迎えた年でもあります。その意味では、まさに大津にとっての戦後が終わり、高度経済成長期に向かって歩み始めた過渡期に撮影されたものといえます。写真の中には、それら町の移りかわりが随所に記録されています。


八町通りを巡行する大津祭曳山 昭和33年10月
交差点に進入する曳山が見えるあたりが、札の辻(京町通)です。他にも多くの遠望写真を展示します。

市制60周年記念パレード
向こうに写るのが皇子山体育館です
石場駅 昭和30年代
ホームの向こうには琵琶湖が広がっています

企画展インフォメーション

タイトル 総天然色!! 昭和30年頃の大津
会期 平成26年 3月23日(日)〜4月6日(日)
期間中の休館日 3月24日(月)・31日(月)・4月1日(火)
会場 大津百町館(大津市中央1丁目8−13・丸屋町商店街内)
※歴史博物館ではありませんので、ご注意ください。
主催 大津市歴史博物館
協力 大津の町家を考える会
観覧料 無料