左:千手観音立像 平安時代 比叡山延暦寺蔵 中:天台大師・伝教大師・慈覚大師像(山部分) 鎌倉時代 延暦寺山内寺院蔵 右:菩薩立像 平安時代 |
休館日 | 10月13・19・26日、11月2・4・9・16日 |
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観覧料 | 一般:1000円(800円) 高校・大学生:500円(400円) 小中学生:300円(240円) ※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。 |
前売券 | 前売券は、大津市観光案内所(JR大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、 ローソンチケット(Lコード:57279)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで9月15日から11月23日まで発売。 |
本年は、当館が開館して25周年という節目の年にあたります。そこで今秋、日本仏教の聖地の一つ、「比叡山」の仏教文化を紹介する展覧会を行います。
大津市と京都市をまたぎ、秀麗な姿をみせる比叡山は、古来より信仰の山として崇拝されてきました。大津に都が造られた7世紀半ばには、山麓に奈良の三輪神が勧請され(日吉大社の大宮・西本宮)、比叡山の神は、近江大津宮(大津京)を守護する役割を担ったといいます。8世紀の『古事記』には、「大山咋~、亦名、山末之大主~、此~者、坐近淡海國之日枝山」と紹介されました。そのような古代において神の坐す山・比叡山に、伝教大師最澄が延暦寺を建立したのは延暦7年(788)のことです。それ以来、平安京を守護する山として多くの崇拝を集め、天台宗の総本山として日本の仏教界の中心を担っていきます。延暦寺は我が国最大の寺院の一つであり、近江や京都、さらには全国津々浦々まで多大な影響力を持つようになっていきました。また、平安仏教の根本道場として山上に多くの堂舎や山坊が林立し、膨大な数の仏像や仏画が造像、安置されました。さらにはその山上に加え、広範囲にわたる山麓にも里坊や関連寺院が多く建立され、巨大な霊地を呈していました。お膝元の坂本や仰木、堅田、さらには比良山や京都側にも、今なお比叡山にゆかりの深い仏像や史料などが多く伝来しています。
今回は、世界文化遺産の比叡山延暦寺をはじめ、広範囲にわたる比叡山の山麓に伝わる仏像や仏画、さらには比叡山の知識の宝庫である、叡山文庫の古文書や絵図などを展示することによって、その秘められた美しさと歴史を紹介します。
※文中の、◎は重要文化財、□は滋賀県指定文化財、△は大津市指定文化財を表します。
※延暦寺の里坊などの関連寺院で、寺院名を非公開にする場合、「延暦寺山内寺院」としています。
※会期中展示替えがあります。
※企画展「比叡山」の出品一覧⇒【展示作品一覧のダウンロードはこちら(PDFファイル、516KB)】
比叡山の祖師像と、延暦寺以前の比叡山について紹介します。
絹本著色天台・伝教・慈覚大師像 鎌倉〜南北朝時代 延暦寺山内寺院蔵 |
◎絹本著色天台大師像 鎌倉時代 比叡山延暦寺蔵 |
◎銅造観音菩薩立像 白鳳〜奈良時代 眞光寺蔵 |
比叡山の神、日吉社について紹介します。
日吉山王宮曼荼羅図 室町時代 日吉大社蔵 |
絹本著色 日吉山王垂迹神曼荼羅図 鎌倉時代 延暦寺山内寺院蔵 |
木造獅子・狛犬(東本宮) 桃山時代 日吉大社蔵 |
比叡山延暦寺に現存する仏像について紹介します。
◎木造千手観音立像 平安時代 比叡山延暦寺蔵 |
木造四天王立像 平安時代 比叡山延暦寺蔵 |
◎木造不動明王坐像 平安時代 伊崎寺蔵 |
坂本にある比叡山延暦寺の里坊に伝来する仏像を紹介します。
木造不動明王坐像 平安時代 延暦寺山内寺院蔵 |
◎木造不動明王二童子像 平安時代 玉蓮院蔵 |
木造如意輪観音坐像 鎌倉時代 理性院蔵 |
木造不動明王立像 平安時代 律院蔵 |
木造観音菩薩立像 鎌倉〜南北朝時代 延暦寺山内寺院蔵 |
木造鎮宅霊符神像 江戸時代 安永4年(1775) 弘法寺蔵 |
絹本著色千手観音像 鎌倉時代 延暦寺山内寺院蔵 |
本著色両界種子曼荼羅図(胎蔵界) 鎌倉時代 滋賀院蔵 |
絹本著色弁才天像 南北朝時代 延暦寺山内寺院蔵 |
比叡山の麓の地域に伝来する仏像を紹介します。
木造聖観音立像 平安時代 坂本・西教寺蔵 |
絹本著色不動二童子像 室町時代 坂本・西教寺蔵 |
絹本著色仏涅槃図 室町時代 坂本・西教寺蔵 |
木造薬師如来坐像 平安時代 仰木・専念寺蔵 |
木造虚空蔵菩薩立像 平安時代 仰木・華開寺蔵 |
木造地蔵菩薩立像 鎌倉時代 仰木・真迎寺蔵 |
木造菩薩立像 平安時代 |
木造毘沙門天立像 平安時代 千野・深光寺蔵 |
木造地蔵菩薩立像 平安時代 今堅田・海蔵寺蔵 |
比叡山の北方、伊香立や比良山の周辺に伝来した仏像を紹介します。
木造十一面観音坐像 奈良時代 木戸・西方寺蔵 |
木造男神坐像 平安時代 和邇中・天皇神社蔵 |
銅造阿弥陀如来立像 平安時代 八屋戸・個人蔵 |
木造阿弥陀如来立像 鎌倉時代 南小松・大仙寺蔵 |
木造地蔵菩薩坐像 南北朝時代 八屋戸・西福寺蔵 |
絹本著色阿弥陀三尊来迎図 鎌倉時代 伊香立南庄町・光明寺蔵 |
園城寺に関係のある仏像を展示します。
木造地蔵菩薩坐像 平安〜鎌倉時代 園城寺蔵 |
□木造聖観音坐像 鎌倉時代 寂光寺蔵 |
◎木造不動明王二童子像(金色不動) 平安時代 野洲市・宗泉寺蔵 |
叡山文庫に集積された古文書・絵図を中心に寺院史料を展示します。
比叡山再興勧進帳 天正10年(1582) 比叡山延暦寺(叡山文庫・延暦寺)蔵 |
観音寺詮舜書状 安土桃山時代 比叡山山内寺院蔵 |
山門大衆奏状案 慶長5年(1600)6月付 比叡山延暦寺(叡山文庫・別当代蔵) |
山門巡礼法施記 応永31年(1424)写 比叡山延暦寺(叡山文庫・天海蔵)蔵 |
九院仏閣抄并十六院 永享8年(1436)写 比叡山延暦寺(叡山文庫・真如蔵)蔵 |
江州坂本旧事伝聞私記 寛保2年(1742) 比叡山延暦寺(叡山文庫・無動寺)蔵 |
比叡山全図 江戸時代 比叡山延暦寺(叡山文庫・止観院)蔵 |
天台宗の諸尊や図像を集大成した阿娑縛抄について、比叡山に伝来した写本を紹介します。
阿娑縛抄 室町時代 比叡山延暦寺(叡山文庫・天海蔵本)蔵 |
箱蓋(阿娑縛抄) 江戸時代 比叡山延暦寺(叡山文庫・天海蔵本)蔵 |
展覧会をより深くご理解いただくための講座を開催いたします。
期間中、8回の講演会を予定しております。
聴講には事前申込が必要です。詳しくは、講座・講演会情報をご覧下さい。
タイトル | 開館25周年記念企画展 比叡山‐みほとけの山‐ |
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会期 | 平成27年 10月10日(土)〜11月23日(月・祝) |
開館時間 | 9時〜17時(展示室への入場は16時30分まで) |
期間中の休館日 | 10月13・19・26日、11月2・4・9・16日 |
会場 | 大津市歴史博物館 企画展示室A・B |
主催 | 大津市、大津市教育委員会、大津市歴史博物館、京都新聞 |
協力 | 天台宗・比叡山延暦寺・天台宗祖先徳鑽仰大法会事務局・園城寺・西教寺 ・湖信会 |
後援 | NHK大津放送局・BBCびわ湖放送・エフエム滋賀・エフエム京都 |
観覧料 | 一般:1,000円(800円) 高校・大学生:500円(400円) 小中学生:300円(240円) ※( )内は、前売、15名様以上の団体。および、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。 |
前売券 | 前売券は、大津市観光案内所(JR大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、 ローソンチケット(Lコード:57279)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで9月15日から11月23日まで発売。 |