大津市歴史博物館

お知らせ

開館25周年記念企画展(第69回企画展)
 大津歴博の玉手箱
開催期間;平成28年 3月5日(土)〜4月17日(日)

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休館日 3月7日・14日・22日・28日/4月4日・11日
観覧料 一般:500円(400円) 高校生・大学生300円(240円) 小学生・中学生200円(160円)
※( )内は、前売り、15名様以上の団体、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。
前売券 前売券は、大津市観光案内所(JR大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、
ローソンチケット(Lコード:55003)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで2月19日から3月21日まで発売。

 琵琶湖と美しい山々の恵みを受け、豊かな歴史と文化が育まれてきた大津市。
 この地域に残る数多くの文化財を収集・保管・調査研究・公開し、市民の方々の生涯学習の場となるため、平成2年10月28日に開館した本館も、25周年を迎えることができました。これを記念して、本館所蔵・保管資料にスポットを当てた展示を開催します。本館収蔵品の絵画・仏教美術・古文書・考古資料・古写真など各分野の資料を、それぞれの担当学芸員が徹底分析してご紹介します!

 ※企画展「大津歴博の玉手箱」出品一覧⇒【出品一覧はこちら(PDFファイル、215KB)】


第1章.大津・おおつ・OTSU

 「大津」の地名は古くから使われ、『日本書紀』持統天皇六年閏五月十五日条には、天智天皇を指して「御近江大津宮天皇」という記述がみられます。この「大津」の名を冠する大津祭・大津絵・大津算盤・大津事件・大大津市など、大津を代表する資料や行事、出来事を紹介します。
※大津祭曳山の見送幕は、期間中に展示替えをおこないます。
 月宮殿山旧見送幕(上京町月宮会蔵)展示期間:3月5日〜4月3日
 神楽山旧見送幕(堅田町自治会蔵)展示期間:4月5日〜17日

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重要文化財 月宮殿山見送幕
上京町月宮会蔵
展示期間:3月5日〜4月3日

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大津絵・鬼の念仏 本館蔵

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大津絵・藤娘 本館蔵


第2章.鴟尾 古代の屋根飾り

4基の鴟尾が勢ぞろい!

 古代の瓦葺き屋根の中で、特に寺院や宮殿など荘厳な建物を飾った鴟尾。大津市一里山三丁目の山ノ神遺跡で見つかった窯跡からは、4基の大型の鴟尾が出土しました。これらは、制作の最終段階である窯での焼成途中に埋もれたことで、その全体像を残していたものです。その姿をほぼ完全に復元できたことで貴重な鴟尾4基を全て展示し、その形や制作技法の特徴を紹介します。

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重要文化財 鴟尾(山ノ神遺跡出土)
7世紀後半 大津市蔵


第3章.大津 マチの風景 いまむかし

えっ!!大津のマチってこんなに変わったの!?

 江戸時代の古絵図と明治の地籍図を中心に、旅のガイドブックにもなった名所図会、明治期の銅板画、その他古写真と現況写真を合わせながら、マチの風景の移り変わりを明らかにします。また、かつての様子を探しながらの街歩きの際の観察ポイントも紹介します。

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滋賀郡大津町全図 乾 明治7年(1874)頃 本館蔵


第4章.流転する古文書―蔵に納めること―

この一冊、一通に無限の歴史情報が!?

 古文書は、そこに書き記された内容だけではなく、保管された場所やその整理状況など、現代まで伝わった経緯の中にも重要な歴史情報が隠されています。比叡山延暦寺のもとで年貢収納や山王祭に関与した「山門公人」の古文書を展示し、その内容を読み解くとともに、博物館の収蔵庫にたどり着くまでの伝来の経緯も紹介します。

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山門公人文書 江戸時代 本館蔵


第5章.お地蔵さまを鑑賞する

左足を下げているのに半跏ではなく坐像ってなぜ? 答えは展示室で!

 インドの大地を神格化した地蔵菩薩は、わが国の仏像の中でも、人気のある仏さまです。今回は、平安時代(10世紀)の立像と、鎌倉時代(13世紀)の足を踏み下げている像、そして南北朝時代(14世紀)の結跏趺坐している坐像といった、時代と姿がまったく異なる3体の地蔵菩薩の作例を各方面から鑑賞し、時代の様式の変遷と、立体造形の妙を紹介します。

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重要文化財 地蔵菩薩坐像
鎌倉時代 13世紀前半 下阪本・真光寺蔵


第6章.両界曼荼羅の世界

密教のホトケさま、全員集合!

 「両界曼荼羅」は、仏教のなかの「密教」という教えの中で非常に重要なものです。『大日経』による「胎蔵界曼荼羅」と、『金剛頂経』による「金剛界曼荼羅」からできており、密教の教えと世界観を表したものと考えられています。その難解な「両界曼荼羅」の中に何が描かれているのか、細かく紹介します。

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両界曼荼羅図(金剛界)

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両界曼荼羅図(胎蔵界)
南北朝時代 14世紀後半 本館蔵


第7章.タイムトラベル 江戸時代の近江八景

セレブの名所から日本のメジャー観光地へ

 貞享元年(1684)の桃田柳栄筆「近江八景画巻」は、制作年のわかる近江八景作品としては、二番目に古いものです。また、当時の近江八景の景観を、おおまかながら実際の地理関係に合わせた形(南湖を逆時計まわり)で描いている点でも重要です。なぜなら、従来の公家や文人が手がけてきた近江八景図が、実は風景描写ではなかったからです。このような近江八景の描かれ方の変貌ぶりを紹介します。

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近江八景画巻 桃田柳栄筆
貞享元年(1684) 本館蔵


第8章.大津の船大工道具

琵琶湖だけで使われていた独特の木造和船

 人や物を運ぶ船、魚を捕る船、稲作で湖岸の田んぼに行くための船など、かつての琵琶湖では木造和船がさかんに行き交っていました。これらの船は、大津や堅田に集住した船大工によって造られていました。当館でまとまって収蔵している大津の観音寺・尾花川の船大工道具類を展示し、琵琶湖の舟をめぐる文化を紹介します。

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丸子船(丸船)模型 故松井三四郎氏制作 本館蔵


第9章.近江八景ヱハガキ探訪

うつろいゆく近江八景を絵葉書で読み解く!!

 琵琶湖周辺の折々の姿をとらえた「近江八景」は、広重の浮世絵作品の印象が強いものの、近代では写真絵葉書セットが盛んに作られ、琵琶湖を訪れる観光客の記念品となりました。そこに写された八景が時代とともに姿を変えていく様子を、膨大な絵葉書の撮影場所や構図から考察し、徹底的に読み解きます。

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近江八景絵葉書 堅田浮御堂 大正時代 本館蔵


第10章.大津歴博の25年

 大津市歴史博物館では、平成2年に開館してから、これまで企画展68回、特別展9回、特別陳列8回、ミニ企画展126回を開催してきました。第10章では、大津市歴史博物館の開館にまつわる資料を紹介します。また、1階講座室では、これまでの企画展・ミニ企画展をふり返るポスター展示を開催しています。

関連の催し物

毎週水曜日に、学芸員によるギャラリートークを開催します!!

毎回、1コーナーについて、担当学芸員が詳しく解説します。
  日程:3月9日(水)・16日(水)・23日(水)・30日(水)
     4月6日(水)・13日(水)
     各日程とも 1回目:午後2時から / 2回目:午後3時から
※各回30分〜50分程度
※申し込み不要。開催時間までにロビーにお集まりください。
※参加には当日の企画展観覧券が必要です。
※各回、学芸員1人が解説を担当します。各回の内容詳細は、2月下旬より順次、このページにてお知らせします。

日時 14:00~ 15:00~
3月 9日(水) 第7章 タイムトラベル 江戸時代の近江八景
    解説:横谷 賢一郎(本館学芸員)
第9章 近江八景ヱハガキ探訪
    解説:木津 勝(本館学芸員)
3月16日(水) 第2章 鴟尾 古代の屋根飾り
    解説:福庭 万里子(本館学芸員)
第8章 大津の船大工道具
    解説:和田 光生(本館副館長)
3月23日(水) 第6章 両界曼荼羅の世界
    解説:鯨井 清隆(本館学芸員)
第4章 流転する古文書
    解説:高橋 大樹(本館学芸員)
3月30日(水) 第3章 大津 マチの風景 いまむかし
    解説:樋爪 修(本館館長)
第4章 流転する古文書
    解説:高橋 大樹(本館学芸員)
4月 6日(水) 第6章 両界曼荼羅の世界
    解説:鯨井 清隆(本館学芸員)
第5章 お地蔵さまを鑑賞する
    解説:寺島 典人(本館学芸員)
4月13日(水) 第7章 タイムトラベル 江戸時代の近江八景
    解説:横谷 賢一郎(本館学芸員)
第1章 大津・おおつ・OTSU
    解説:樋爪 修(本館館長)


企画展インフォメーション

タイトル 開館25周年記念企画展 大津歴博の玉手箱
会期 平成28年 3月5日(土)〜4月17日(日)
開館時間 9時〜17時(展示室への入場は16時30分まで)
期間中の休館日 3月7日・14日・22日・28日、4月4日・11日
会場 大津市歴史博物館 企画展示室A
主催 大津市、大津市教育委員会、大津市歴史博物館、京都新聞
後援 NHK大津放送局・BBCびわ湖放送・エフエム滋賀
観覧料 一般:500円(400円) 高校生・大学生300円(240円) 小学生・中学生200円(160円)
※( )内は、前売り、15名様以上の団体、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障害者の方の割引料金(証明するものをご提示ください)。
前売券 前売券は、大津市観光案内所(JR大津駅・石山駅・堅田駅前)、大津市民会館、
ローソンチケット(Lコード:55003)をはじめ、京阪津地区の主なプレイガイドで2月19日から3月21日まで発売。