葛川坊村町にある。平安時代の貞観元年(859)、延暦寺の僧・相応(そうおう)が葛川の三の滝で修行中、滝壺に不動明王の姿を見て飛び込んだ。そのとき抱きあげた霊木で不動明王を彫って安置したのが、明王院の始まりという。天台修験(しゅげん)の一つ回峰行の道場として知られる。本堂ほか3棟は重要文化財。