葛川坂下町と伊香立途中町の境にあり、標高591メートルに及ぶ。この峠は、かつては若狭街道の最も難所だったが、昭和50年(1975)に花折トンネルが完成し、交通の便は飛躍的に改善された。峠の名は葛川の明王院への参詣者が、この峠で仏に供える花・樒(しきみ)を手折ったことに由来する。