真野川の河口付近は、大昔は深い入江であった。この付近の風景は素晴らしかったようで、平安時代の歌人・源俊頼の歌に「鶉(うずら)鳴く真野の入江の浜風に尾花波よる秋の夕暮れ」とあるように、歌枕に詠まれていた。江戸時代にはこの入江も埋め立てられ今は跡碑が残るのみである。