逢坂一丁目の安養寺にある観音。蝉丸の奏でる琵琶の音に、毎夜聞きほれていた管弦の名手・源博雅は、ある日蝉丸の後ろに立つ僧に気付く。ある夜、博雅が僧の後を付けて行くと、やがて安養寺の観音堂に姿を消した。そのため立聞観音と呼ばれたという。拝観は事前連絡が必要。