大津の歴史事典
分野:人物
真盛
しんせい (1443〜1495)
天台真盛宗の宗祖。嘉吉3年(1443)、伊勢国に生まれる。寛正2年(1461)比叡山に登り、以後20年間、天台教学の奥義を究めた。文明14年(1482)母の死後、僧位を捨てて黒谷青龍寺に隠棲。源信の『往生要集』に自己の信仰の道を見つけた。ほどなく山を下りた真盛は、文明18年西教寺に招かれ、同寺を不断念仏道場とし、荒廃していた寺を立て直したため、西教寺中興の祖と仰がれたが、朝廷に招かれて法談を行う一方、近江、山城、伊勢、伊賀の諸国で武家や庶民の教化につとめ、明応4年(1495)伊賀上野で布教中に入寂した。