大津市歴史博物館

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大津の歴史事典

 分野:人物

糸賀一雄

いとがかずお (1914〜1968)

障害児教育、福祉事業の先駆者。大正3年(1914)鳥取市に生まれる。当初は医師を目指していたが、京都大学で哲学を専攻したことから、人間愛の探求から社会福祉事業に関心を寄せるようになり、昭和21年(1946)三津浜学園の池田太郎、石山学園の田村一二らとともに児童保護施設近江学園を石山南郷町に創立、園長となった。同22年機関紙『南郷』を創刊。翌年、同園の活動が大映で「手をつなぐ子等」として映画化され、全国的な注目を集めた。43年、滋賀県下の福祉新任職員研修会の講義の最中、「この子らを世の光」とうったえようとしたとき、劇的な死をとげた。