熊沢蕃山(1619-91)は、江戸時代の陽明学者。京都に生れ、中江藤樹に師事し、岡山藩主池田光政に仕え、藩政に治績をあげた人物。著書も多数残している。近江と蕃山の縁は、中江藤樹の門人であったことと、三女が栗原の郷士に嫁いでいることである。栗原と熊沢家の縁が、大正15年栗原に蕃山堂を築かせることになった。