明治24年(1891)5月11日、来日中のロシア皇太子ニコライは、大津遊覧の帰途、警備中の巡査津田三蔵に斬りつけられた。ニコライは軽傷であったが、大国ロシアの脅威に怯えた政府の閣僚たちは、刑法第116条(大逆罪)を適用して津田三蔵を死刑にしようと画策する。しかし、ときの大審院長児島惟謙(これかた)は、同条文は外国の皇太子には適用されないとして、通常謀殺未遂罪で裁くことを主張。結局、大審院の裁判官らは、児島の主張どおりの謀殺未遂罪により、無期徒刑の判決を下した。これが大津事件の概要である。 本展では、ニコライが事件に遭遇するまでの足どり、現場の状況、関係者のその後などを、数々の未公開資料によって検証する。 ■主催■ 大津市・大津市教育委員会・大津市歴史博物館・京都新聞社 |
||||
■主な展示資料■ |
||||
○大津事件関係資料 ○勲八等白色桐葉章及びケース ○事件現場写真 ○津田三蔵守山警察署詰め辞令 ○総理大臣電報 ○津田三蔵自筆書簡封筒 |
||||
|