大津と聞いてすぐにイメージするのは、琵琶湖、近江八景など、観光に関した言葉ではないでしょうか。しかし、今から60年程前まで、大津市は「軍都」としての顔を持っていました。昭和期には、大津連隊区司令部・大津海軍航空隊・滋賀海軍航空隊・陸軍少年飛行兵学校など、軍の関係施設が市内各地に設置されていました。また、かなりさかのぼりますが、明治8年(1875)には、陸軍歩兵第九連隊も、別所(現御陵町)の地に駐屯しました。本展では、それら「軍都」としての大津の歴史を、九連隊兵士の従軍の模様や、戦時下の市民生活などに焦点をあてながら、資料や写真によって紹介します。
◆主な展示予定資料◆
・「征露戦役従軍日記」他日露戦争資料 個人蔵
従軍日記・戦地からの手紙(征露年号)・凱旋記念朱塗盃・金鵄勲章及び勲記ほか
・陸軍歩兵第九連隊兵営写真 明治末年 本館蔵
・陸軍歩兵第九連隊第三大隊軍隊生活実写絵ハガキ 本館蔵
・戦意高揚映画チラシ及びプログラム 本館蔵
・軍隊手帳 本館蔵
・戦時下代用生活用具 本館蔵ほか
・戦時中教育紙芝居 本館蔵ほか
・戦時中町内会回覧ビラ及び衣料切符 個人蔵
・大日本国防婦人会膳所分会旗 個人蔵
・瀬田国民学校絵日記 個人蔵
・防空演習指令ビラ 個人蔵
・大津連隊区司令部公印 個人蔵
・防空演習紙芝居 個人蔵
休館日 月曜日