大津市歴史博物館

お知らせ

第129回ミニ企画展
大津の仏教文化16 歴博周辺の仏さま
平成28年 6月7日(火)〜7月24日(日)


会場 常設展示室1階 ミニ企画展コーナー
休館日 月曜日(7月18日を除く)、6月20日から23日、7月19日
開館時間 9:00〜17:00(展示室への入場は16:30まで)
観覧料 [常設展示観覧料でご覧いただけます]
一般:320円(250円) 高校・大学生:240円(190円) 小中学生:160円(120円)
※( )内は15名以上の団体料金
※大津市内在住の65歳以上の方は一般料金の半額
※大津市内在住の障害者の方、大津市内在住の介護保険の要介護者の方・要支援の方は無料(証明するものをご提示ください)

概要

 大津は、7世紀中ごろに天智天皇によって都が営まれ、さらに平安時代、比叡山延暦寺が開創されて以降、我が国における仏教文化の中心地の一つとなりました。さらに園城寺や西教寺、石山寺、聖衆来迎寺、そして建部大社、日吉大社といった多くの古刹や古社が造営され、我が国屈指の質量を誇る文化財が今も伝来しています。
 さて、歴史博物館が建つ場所は、かつては園城寺(三井寺)の北院でした。園城寺は長等山の東麓一帯が境内で、金堂を中心とした中院と、その南北にある北院と南院からなっています。今も歴博の南隣には光浄院(国宝)が、北には新羅善神堂(国宝)があり、国宝に囲まれて建っているといってもいいでしょう。さらに周辺には、それら「三院」に属さずに活動を行う「別所」と呼ばれる山内寺院がいくつもあり、広大な敷地内で複雑な宗教活動が行われていました。長い歴史の中での栄枯盛衰の間に、多くの仏像が造像されては失われていきました。それでもなお、園城寺を中心としたこのあたりには多くの像が現存し、大切にまつられています。
 本展では、本館の周辺に伝来している仏さまを、未指定の像を中心に紹介します。


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大津市指定文化財 菩薩立像
北保町自治会 平安時代(8〜9世紀)

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阿弥陀如来坐像
園城寺蔵 平安時代(9世紀)

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大津市指定文化財 千手観音立像
近松寺蔵 平安時代(12世紀)



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阿弥陀如来立像
両国寺蔵 平安時代(12世紀)

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地蔵菩薩立像
園城寺蔵 平安時代(12世紀)

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十一面観音立像
傳光院蔵 平安時代(12世紀)



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地蔵菩薩坐像
観音寺町自治会蔵 南北朝時代(14世紀)

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地蔵菩薩および二童子像
真西町自治会蔵 南北朝時代(14世紀)

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阿弥陀如来オ及び両脇侍像(善光寺如来)
近松寺蔵 桃山時代(16世紀)


展示作品一覧

                           
△1.菩薩立像    1躯 平安時代(8c後半〜9c前半) 北保町自治会蔵
 2.阿弥陀如来坐像 1躯 平安時代(9c前半)  園城寺(金堂)蔵
△3.千手観音立像  1躯 平安時代(12c前半) 逢坂・近松寺蔵
 4.阿弥陀如来立像 1躯 平安時代(12c後半) 小関町・両国寺蔵
☆5.地蔵菩薩立像  1躯 平安時代(12c後半) 園城寺(釈迦堂)蔵
 6.十一面観音立像 1躯 平安時代(12c後半) 長等・傳光院蔵
 7.地蔵菩薩立像  1躯 平安時代(12c後半) 長等・傳光院蔵
 8.不動明王立像  1躯 平安時代(12c後半) 園城寺(光浄院)蔵
 9.阿弥陀如来立像 1躯 鎌倉時代(13c)   小関町・両国寺蔵
10.阿弥陀如来立像 1躯 鎌倉時代(13c)   長等・傳光院蔵
11.地蔵菩薩坐像  1躯 南北朝時代(14c後半) 観音寺町自治会蔵
12.地蔵菩薩及び二童子像  3躯 南北朝時代(14c後半) 真西町自治会蔵
13.阿弥陀如来及び両脇侍像 3躯 桃山時代(16c後半)  逢坂・近松寺蔵
14.釈迦如来及び両脇侍像  3躯 元和9年(1623)   園城寺(唐院・三重塔)蔵
15.弁才天坐像       1躯 寛文12年(1672)  逢坂・近松寺蔵
  ☆印は初出陳。△印は市指定文化財