大津市歴史博物館

お知らせ

第132回ミニ企画展
昭和の琵琶湖観光案内
平成28年(2016)10月18日(火)〜11月27日(日)

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タイトル 第132回ミニ企画展 昭和の琵琶湖観光案内
会期 平成28年(2016)10月18日(火)〜11月27日(日)
休館日 期間中の月曜日、11月4日・24日
会場 常設展示室1階 ミニ企画展コーナー
開館時間 9:00〜17:00(展示室への入場は16:30まで)
観覧料 [常設展示観覧料でご覧いただけます]
一般:320円(250円) 高校・大学生:240円(190円) 小中学生:160円(120円)
※( )内は15名以上の団体料金
※大津市内在住の65歳以上の方は一般料金の半額。大津市内在住の障がい者の方、大津市内在住の介護保険の要介護者の方・要支援の方は無料。(証明するものをご提示ください)

概要

 かつて湖上水運でにぎわった琵琶湖は、明治時代になると鉄道開通による交通の変化などによって、物資の輸送路としての役割が低下しました。その代替として注目されたのは、琵琶湖周辺の風光を活かした観光事業でした。明治から琵琶湖へ観光客を集めようとした努力は、全国に交通網が整備され、人々にとって旅が身近になった大正末から昭和にかけて、実を結びます。
本展では、当時の華やかな観光ポスターやパンフレット約80点を手がかりに、戦前戦後の琵琶湖観光の移り変わりや、そこに見える当時の世相をひもときます。


展示構成および展示資料

1.大正・昭和戦前の琵琶湖観光

 大正から昭和にかけて、琵琶湖の湖上観光は京阪神を中心に人気を集めます。琵琶湖には「みどり丸(大正11年就航)」や「京阪丸(昭和3年就航)」を代表とする大型観光船が次々と就航し、様々な遊覧航路が登場します。それらはポスターやパンフレットを通じてさかんに宣伝されました。

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びわ湖へ 島めぐり・八景めぐり
昭和戦前 琵琶湖汽船株式会社蔵

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水泳はびわ湖へ 柳ヶ崎・近江舞子・真野
昭和戦前 琵琶湖汽船株式会社蔵



2.戦中の琵琶湖観光

 日本が戦時下へと突入すると、琵琶湖の観光は、行楽の自粛が呼びかけられるなか、これまでとは異なった宣伝方法を行なう必要がありました。「社寺参詣」は「戦勝祈願」に、水泳やスキーは「国民の体力向上(銃後の国民体位の向上運動)」に不可欠だと宣伝され、登場するモデルの服装も、戦時下を意識したものになりました。

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明日の勤労のために びわ湖休養船
昭和14年(1939)頃 琵琶湖汽船株式会社蔵



3.戦後の琵琶湖観光

 昭和21年(1946)に「島めぐり」や「近江八景」航路が再開。昭和25年の「びわ湖マイアミ」水泳キャンプ場が新設や、翌年の大型観光船「玻璃(はり)丸」の就航によって、戦後の琵琶湖は本格的な復興を遂げました。玻璃丸は「島めぐり」や夏の納涼船「たそがれショーボート」で人々を楽しませます。こうして、琵琶湖は再び戦前の賑やかさを取り戻しました。

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びわ湖へ 島めぐり・八景めぐり
昭和30年代 琵琶湖汽船株式会社蔵

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マキノへ 寝ながら行けるスキー船で
昭和20年代 琵琶湖汽船株式会社蔵