元亀2年(1571)、宇佐山城主となった明智光秀は、織田信長から滋賀郡を任され、その翌年坂本城を築城します。本能寺の変後、山崎の合戦で討たれるまで、光秀は坂本城の城主でした。信長は、京都に近接し、琵琶湖水運の拠点であった坂本周辺を光秀に任せたことになります。
この展示では、光秀が活躍した戦国乱世という時代の中で、堅田・坂本・大津がどのような役割を果たしてきたのか、様々な資料から紹介しています。
タイトル | 特集展示 明智光秀と戦国時代の大津 |
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会期 | 令和2年(2020年)1月7日(火曜)から令和3年(2021年)2月21日(日曜)まで |
休館日 | 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌日が休館) 祝日の翌日(土曜・日曜日の場合は開館) 年末年始(12月27日〜1月5日) ※2020年4月18日(土曜)〜6月1日(月曜)は臨時休館 |
会場 | 大津市歴史博物館 常設展示室1階 |
開館時間 | 9時〜17時(展示室への入場は16時30分まで) |
観覧料 | [常設展示観覧料でご覧いただけます] 一般:330円(260円) 高校・大学生:240円(190円) 小中学生:160円(130円) ※( )内は15名以上の団体料金 ※大津市内在住の65歳以上の方は、小中学生料金と同額。 ※大津市内在住の障がい者・介護保険の要介護者及び要支援者の方とその介護者1名は無料(証明するものをご提示ください)。 |
主催 | 大津市歴史博物館 |
A4判オールカラー・24頁 当館ミュージアムショップで販売(200円)
比叡山焼き討ち、坂本城築城、志賀郡の平定など、大津における明智光秀の事蹟について、その伝説的な部分も含めて紹介しています。購入方法など詳しくは「図録」ページへ
明智光秀書状 〔元亀2年(1571)〕9月2日 大津市指定文化財 個人蔵
織田信長による山門(比叡山延暦寺)焼き討ちの10日前に、光秀が雄琴の土豪・和田秀純に宛てて出した書状。当時、光秀は宇佐山城主で、湖西方面の攻略のために軍備をととのえ、在地土豪らを味方に引き入れる調略を進めている様子が書き記されています。
伝・明智光秀公の陣太鼓 安土・桃山時代 盛安寺蔵
盛安寺(大津市坂本一丁目所在、天台真盛宗)に伝わる陣太鼓。盛安寺は光秀の位牌が今も祀られ、明智寺とも呼ばれるお寺です。
この陣太鼓は、実際に光秀が使用していたのかは不明ですが、光秀が討たれた翌年、天正11年(1583)の太鼓田寄進状の写しが残されており、その頃から存在していたことは確かなようです。盛安寺の太鼓楼に長く伝わった陣太鼓を、今回は特別に当館で展示しています。
坂本城跡本丸推定地出土品(安土・桃山時代)・坂本遺跡出土品(室町時代後期〜安土桃山時代) 大津市教育委員会保管
坂本城の本丸推定地(大津市下阪本三丁目)や、近辺の坂本遺跡で実施された発掘調査による出土品を展示しています。坂本城跡からは、光秀が城主であった時期の遺構や遺物もみつかっており、その発掘調査の成果から城内の建物に使用された瓦などを紹介しています。なお、坂本遺跡からは、坂本城の築城前から坂本の町々が繁栄していたことがわかる品々が多数見つかっています。
2020年は特集展示「明智光秀と戦国時代の大津」とあわせて、下記の期間に、関連ミニ企画展を開催します。