滋賀県と京都府の境界にまたがる山地の総称。北を比良山地、南を長等・音羽の山地に接している。古くは日枝(ひえ)の山と呼ばれ、古代の人々の信仰の対象とされた。主峰の大比叡は標高848メートル。その山上に最澄が延暦寺を開いたのは、今から1200年前のことである。山上一帯は、比叡山鳥類繁殖地として国の天然記念物に指定されている。