タイトル | 第73回企画展 田上てぬぐい−暮らしと文化− |
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会期 | 平成29年(2017)7月22日(土)〜8月27日(日) |
休館日 | 期間中の月曜日 |
会場 | 大津市歴史博物館 企画展示室A |
開館時間 | 9:00〜17:00(展示室への入場は16:30まで) |
観覧料 | [常設展示観覧料でご覧いただけます] 一般:320円(250円) 高校・大学生:240円(190円) 小中学生:160円(120円) ※( )内は15名以上の団体料金 ※大津市内在住の65歳以上の方は、一般料金の半額。大津市内在住の障がい者・介護保険の要介護者及び要支援者の方とその介護者1名は無料(証明するものをご提示ください)。 |
主催 | 大津市・大津市教育委員会・大津市歴史博物館 |
協力 | 田上郷土史料館・龍谷大学里山学研究センター |
田上郷土史料館(上田上牧町の真光寺境内にあります)
田上郷土史料館には、たくさんの民具が収蔵されています。
高度経済成長期の昭和40年代、地域で普通にあった生活文化が急速に変化していきます。身近にあったモノが次々と失われていく危機感から、上田上牧町の有志が民具(日常生活用具)の収集をはじめ、昭和44年に田上郷土史料館が開館しました。その中には、「田上てぬぐい(テネン)」や「三巾前垂れ(マエダリ)」など、この地域を特徴づける衣生活資料が含まれています。
これらのうち、三巾前垂れや仕事着、布団地などは、手機で織られました。どれも木綿地の味わい深い織物ですが、まとまって残されているのは貴重です。本展では、これらの衣生活資料を中心
に同館が収集してこられた、上田上地区のかつての生活を語る民具の数々を展示します。
田上てぬぐいの図柄の特徴は、下3分の1ほどに、麻葉や七宝などの紋様があることです。かぶったときに図柄が前になる、かぶることを前提としたデザインです。女性たちはかぶり方も意識しています。年配の女性は額をすっぽりと覆うように、若い女性は少し前髪をみせるようになど、年代にあわせてかぶり方を変えました。もちろん風よけや日差し対策のための実用的なかぶり方もあります。また、あらたまった席に出るときには、新品に糊をつけたてぬぐいを身に着けました。
菱柏に翔鶴
麻葉に楓
籬(まがき)に撫子と沢蟹
網代に菊と蝶
談笑する女性たち 昭和48年撮影
人によって違うかぶり方
棟上げ手伝いの夜の宴 昭和46年撮影
ハレの日の正装もてぬぐい
若い人のかぶり方
年配の女性のかぶり方
防風・防寒には2枚かぶる
布の織幅である、ひと幅を3枚並べてつなぎ合わせたのが三巾前垂れ。山仕事や田仕事の汚れを防ぐため、後ろですっぽりと腰に巻きつけて使いました。布は絣や縞が用いられました。写真は絣ですが、年代によって身に着ける紋様が異なります。若い人は大柄なもの、年を経るごとに小さな柄を身に着けました。これらの布は、田上の女性たちが織ったものです。複雑な染の糸は購入したり染に出すことがありましたが、かつては村のほとんどの女性が、糸づくりから織までの方法を身につけていました。
三巾前垂れ
シロガスリ。写真は四つ柄で、若い人が好む図柄。
三巾前垂れ
シロガスリ。こちらは年配向けの細かな図柄。
五月女
男性は紺一色
学芸員によるギャラリートークを開催します!!
毎回、1コーナーについて、担当学芸員が詳しく解説します。
日程:8月3日・8月10日・8月17日(いずれも木曜日)
各日程とも 午後2時からの1時間程度
※申し込み不要。開催時間までに展覧会会場にお集まりください。
※参加には当日の企画展観覧券が必要です。
展覧会をより深くご理解いただくため、期間中に関連講座を開催いたします。 聴講には、事前申込が必要です。くわしくは、講座・講演会情報をご確認ください。