「瀬田国民学校絵日記」は、昭和19年(1944年)4月から昭和20年(1945年)3月にかけて、同校(現在の大津市立瀬田小学校)五年智組の児童たちが、自分たちの文章と絵でつづった学級日誌です。太平洋戦争が激しさを増していった時代、子どもたちはどのような学校生活を送っていたのでしょうか。188日分の絵日記からは、子どもたちが日々の学習に一生懸命に取り組みながら、戦時下の体制の中で生きていたようすがわかります。
絵日記は本紙の傷みのため展示が難しい状況が続いていましたが、令和5年度に全紙の折れや傷みの修理をおこないました。本展では、修理後の絵日記188日分の全てと関連資料を展示し、戦時下の学校生活と子どもたちの暮らしを見ていきます。
タイトル | 第97回企画展 「瀬田国民学校絵日記 〜戦時下の学校生活と子どもたち〜」 |
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会期 | 令和7年(2025年)7月19日(土曜)から8月31日(日曜)まで |
開館時間 | 午前9時から午後5時まで(展示室への入場は午後4時30分まで) |
休館日 | 7月22日(火曜)・28日(月曜)、8月4日(月曜)・8日(金曜)午後・12日(火曜)・18日(月曜)・25日(月曜) ※年間の休館日カレンダーもご確認ください。 ※8月8日(金曜)びわ湖花火大会の当日は、午前中のみ開館し、正午で閉館します(入場は午前11時30分まで)。 |
会場 | 大津市歴史博物館 企画展示室A |
主催 | 大津市歴史博物館 |
後援 | 朝日新聞大津総局、e-radio エフエム滋賀、NHK大津放送局、共同通信社大津支局、京都新聞、KBS京都、産経新聞社、時事通信社大津支局、(株)ZTV滋賀放送局、中日新聞社、日本経済新聞社大津支局、BBCびわ湖放送、毎日新聞大津支局、読売新聞大津支局 |
観覧料 | 一般500円(400円)、高校生・大学生300円(240円)、小学生・中学生200円(160円) ※( )内は15名以上の団体、大津市内在住の65歳以上の方、大津市内在住の障がい者の方、大津市内在住の介護保険の要介護者・要支援者の方の割引料金。(証明できるものをご提示ください) 企画展チケットで、常設展示も合わせて観覧できます。 ※大津市文化財家族参観事業(家族ふれあいサンデー)をご使用の方については、企画展は対象になりません。 |
パンフレット | 『瀬田国民学校絵日記 〜戦時下の学校生活と子どもたち〜』解説パンフレット(16ページ、A4サイズ) ※観覧者に配付。 |
以下から、チラシのダウンロードができます。
企画展「瀬田国民学校絵日記 〜戦時下の学校生活と子どもたち〜」チラシ A4両面【2.62MB】
企画展「瀬田国民学校絵日記 〜戦時下の学校生活と子どもたち〜」出品リスト【202KB】
企画展関連れきはく講座を開催します。
会場は大津市歴史博物館講堂(定員100名)。有料。聴講には、事前申込が必要です(申込多数の場合は抽選)。
※申込方法、各講座の受付締切、料金など、詳しくは【講座・講演会情報】ページをご覧ください(※申込受付の準備が整いましたら随時公開します。未掲載の場合は、公開までしばらくお待ちください)。
2025年 7月26日(土曜)14時〜16時 |
「瀬田国民学校絵日記」を語る 登壇者:樋爪修氏(元大津市歴史博物館長)、千葉美香氏(偕成社刊『1944〜1945年少女たちの学級日誌 瀬田国民学校五年智組』編集担当者)、南大萱史料室員、本館学芸員 |
8月10日(日曜)14時〜15時30分 | 戦時下のくらし〜滋賀県平和祈念館の資料をとおして〜 講師:日高昭子氏(滋賀県平和祈念館学芸員) |
8月16日(日曜)14時〜15時30分 | 歴博の戦時資料にみる「戦争と大津」 付:パンプキン爆弾と大津 講師:樋爪修氏(元大津市歴史博物館長) |
「瀬田国民学校絵日記」をはじめとした展示資料について、企画展担当学芸員が解説します。会場は1階講堂(定員100名)。
※事前申込は不要。当日13時30分から先着順で受付します。聴講は無料ですが、当日の企画展観覧券が必要です(れきはくカード会員の方は、カードをご提示ください)。
2025年 8月7日(木曜) 14時から(40分程度) |
スライドトーク「瀬田国民学校絵日記」 |
8月13日(水曜) 14時から(40分程度) |
スライドトーク「瀬田国民学校絵日記」 |
8月28日(木曜) 14時から(40分程度) |
スライドトーク「瀬田国民学校絵日記」 |
展示を見ながら、絵日記に書かれた戦時中の暮らしを学芸員がわかりやすくお話しします。対象は小学校高学年くらい。親子でもぜひご参加ください。各回定員20名程度。
※事前申込が必要です(申込多数の場合は抽選)。
※参加は無料ですが、お一人ずつ当日の企画展観覧券が必要です(れきはくカード会員の方は、カードをご提示ください)。
※申込方法、受付締切など、詳しくは【講座・講演会情報】ページをご覧ください(※申込受付の準備が整いましたら随時公開します。未掲載の場合は、公開までしばらくお待ちください)。
2025年 8月14日(木曜) (1)11時から(40分程度) (2)14時から(40分程度) |
子ども向け展示ガイドツアー(午前・午後1回ずつ開催) |
8月23日(土曜) (1)11時から(40分程度) (2)14時から(40分程度) |
子ども向け展示ガイドツアー(午前・午後1回ずつ開催) |
昭和19年(1944)4月〜昭和20年(1945)3月の1年間に、瀬田国民学校五年智組の女子児童たちがえがいた学級日誌。全部で188日分あります。戦時下の瀬田の子どもたちの暮らしぶりがわかる貴重な記録です。
4月5日 「私たちは五年生になりました」
4月6日 「増産(ぞうさん)にはげみましょう」
5月23日 「海軍志願をされたので、大江の五年生以上が若松神社へお拝をしました」
5月30日 「きのうとったえんどうを今日ししょくかいをするのです」
7月17日 「みんな一生けんめいに草を取っている所へ、汽車に乗った兵隊さん」
8月22日 「私たちは疎開の人と仲良くしましょう」
9月18日 「高等科の人が戦争にかつために学徒動員として」
10月2日 「学げい会をするので、毎日一しょうけんめいおけいこをしています」
12月3日 「夕方に警戒警報がはつれいされた」
12月18日 「また警戒警報が発れいされたので、うちへかえった。すぐ空襲警報がはいった」
2月13日 「空を護るは我らのつとめ」
3月19日 「長い間、敵機が私たちの頭の上に飛んでいました」
子ども茶碗(行進する兵隊)
個人蔵
戦時中の貯金箱
個人蔵
陶器製代用品(ガスバーナー)
個人蔵
昭和20年(1945)7月24日、石山・東レ工場に落とされた模擬原爆(通称:パンプキン爆弾)の実寸大模型。