大津市歴史博物館

展示・イベント

平成8年度


第14回企画展
町人文化の華−大津祭
平成8年4月27日〜6月2日

 近世大津町の豊かな経済力を背景に、町人文化の粋として形成された大津祭の歴史と全貌を曳山を彩るヨーロッパ製のタペストリーをはじめとする華麗な幕類や天井画、また巧妙な「からくり」など、重要文化財3件を含む81件の資料により紹介した。

第15回企画展
シーボルト生誕200周年記念 「シーボルト家の二百年展」
平成8年10月2日〜11月10日

 大津市の姉妹都市ドイツ・ヴュルツブルク市に生まれた、19世紀の偉大な日本研究家シーボルトの生誕200年を記念して開催した。
 幕末にオランダ商館付医師として来日し、日本医学等の発展に貢献するとともに、日本研究に一生を捧げたシーボルトの功績を顕彰し、さらに近代日本外交に貢献したその一族の業績も紹介した。
 なお、本展は巡回展であり、展示作品はシーボルト家の子孫、ブランデンシュタイン=ツェッペリン家の伝来資料を中心とした160点で構成されていたが、大津展のみ長崎市所蔵のシーボルト関係資料21点も併せて展示し、その足跡を詳しくあとずけた。

第6回特別陳列
絵図に見る大津百町
平成9年1月28日〜2月23日

 江戸時代、幕府直轄都市であった大津町は、最盛期の元禄時代には人口1万8千人、100カ町もの町がひしめきあっており、湖岸には琵琶湖諸浦から集まる荷物に荷揚げ場や各藩の蔵屋敷が軒を連ね、中心部には大名の宿泊する本陣や、人足・馬を旅人に提供する人馬会所などが置かれていた。
 こうして繁栄をみせた大津町は、明治に入ると鉄道の開通や湖岸の埋め立て、道路の拡張など、その景観は大きく変化し、現在もその変化は続いている。
 本展では、江戸時代から明治の町絵図、明治以降のなつかしい古写真を展示し、かつて繁栄を遂げた旧大津町の景観の変遷を紹介した。

第7回特別展
近江の巨匠 海北友松
平成9年3月4日〜3月30日

 海北友松(1533〜1615)は桃山時代後期の画壇において独自の活躍をし、日本美術史にその名をとどめた巨匠である。友松は浅井長政の幕僚、海北綱親の子として湖北に生まれた。戦により一家滅亡の憂き目を見るものの、海北家再興の志を抱きながら画業に邁進し、絢爛豪華な桃山文化の爛熟のなかで、武人の魂を水墨に託し、同時代の他の絵師とは一線を画した名作を生み出している。本展は、友松研究の新たな成果に基づき、かつては不明確であった建仁寺障壁画制作以前の画業や、最晩年の押絵作品群も積極的に取り上げるとともに、新出資料についても少なからず紹介した。