大津市歴史博物館

博物館の活動紹介

第15回 大津祭の16mmフィルムについて

 このたび、戦前の大津祭が撮影された16mmフィルムが見つかりましたのでご紹介します。
 この映像は、昭和7年の大津祭を記録した16ミリフィルムで、収録時間は約6分という短いものですが、大津祭を記録した映像は、戦後のものが存在するものの、戦前の映像はほとんどなく、貴重なものです。
 内容は、曳山の巡行やからくりの様子をはじめ、現在も曳山巡行とは別に行なわれている神事行列の往時の姿(現在は行なわれていない神輿渡御の様子が撮影されている)など、当時の大津祭の様子を知る上において貴重な映像です。また、行事以外にも、天孫神社の境内や露店の様子、見物人や警官の服装、背の低い町家の姿、滋賀県庁の旧庁舎など、当時の大津町の有様も写されており、今の大津祭の賑わいや町の様子と比較することも出来ます。
 この映像は、大津祭にあわせてJR大津駅前広場で開催されたイベント「祭 ・ matsuri ・ まつり ・大津祭 〜ちょっと素敵な宵灯り〜」【10月2日(月)〜10月6日(金)】の会場でお披露目させていただきました。なお、このフィルムには、映像の中に「撮影 竹内鸚亮」という名が記されていました。駅前での上映の時点では、この撮影者に対する詳細は不明で、どう読むのかさえ分からない状態でした。しかし、上映のことを新聞でご覧になったご子孫が、博物館まで申し出ていただき、詳細を知ることが出来ました。お話によれば、「竹内鸚亮」は「たけうちおうすけ」とお呼びするそうで、撮影がお仕事ではなく仕事のかたわら趣味として撮影をされていたようです。
 番組は、10月半ばから歴史博物館ロビーのビデオコーナーでいつでもご覧いただくことが出来るようにしました。博物館にお立ち寄りの節には是非ご覧ください。今回ご紹介した映像は戦前の映像でしたが、当館では戦前戦後に関わらず、大津市内の様子の分かる映像を探しています。これらの映像は、大津の街の移り変わりがわかる貴重な資料となりますので、お家の片隅に眠っている映像がありましたら、博物館までご一報ください。

> 館内で提供している映像番組一覧


(本館学芸員 木津勝)

巡行の様子 巡行の様子
巡行の様子


宵宮の様子 神輿渡御の様子(背景は滋賀県庁の旧庁舎)
宵宮の様子 神輿渡御の様子(背景は滋賀県庁の旧庁舎)


天孫神社境内の露店 外国人の観覧風景
天孫神社境内の露店 外国人の観覧風景