大津市歴史博物館

展示・イベント

平成31年度(令和元年度)-れきはく講座-

企画展「フェノロサの愛した寺 法明院 ―三井寺北院の名刹―」関連講座(第743回れきはく講座)
法明院を愛したフェノロサとビゲロー
講師:井上 瞳 氏(愛知学院大学准教授)

平成31年4月6日(土) 14:00〜15:30

 法明院には明治のお雇い外国人として東京大学教授に招聘されたフェノロサと、ボストンの富豪ビゲローの墓があります。フェノロサは、明治の欧化政策で西洋崇拝によって顧みられなかった日本美術を再評価し、ビゲローは廃仏毀釈で廃れた寺院の再建を金銭的に支援するなど、共に文化財保護に努めます。彼らはどのような経緯で法明院と関わったのでしょうか。日本の文化財保護の黎明期を担った彼らの足跡と思想を紹介します。〔定員100名〕


企画展「フェノロサの愛した寺 法明院 ―三井寺北院の名刹―」関連講座(第744回れきはく講座)
フェノロサの愛した日本美術 ―『東洋美術史綱』を読む
講師:大久保 美春 氏(比較文化研究者)

平成31年4月13日(土) 14:00〜15:30

 お雇い外国人として政治学、理財学、哲学を教えるために来日したフェノロサが、何故日本美術に興味を持ち、一生を捧げることになったのでしょうか。どのようにして日本美術の知識を得、美術品を収集したのでしょうか。日本美術を西洋美術と比較して、どのように評価していたのでしょうか。どんな作品を特に好んだのでしょうか。遺作『東洋美術史綱』に触れながら考えてみたいと思います。〔定員100名〕
※フェノロサ学会共同開催


第745回れきはく講座
どんぐりとまめ−タネから見た原始・古代の大津−
講師:柳原 麻子(大津市教育委員会 文化財保護課技師)

令和元年5月18日(土) 14:00〜15:30

 発掘調査現場から出土するタネは、人々の暮らしていた環境や食事の内容など、さまざまな情報を語ってくれます。これらの植物は原始・古代の人々によってどのように利用されていたのでしょうか。今回は大津市内の遺跡からも出土するどんぐりやマメなどに焦点を当てて、お話をします。〔定員100名〕


 
第746回れきはく講座
子どもの成長を祈る−なるこ参りと子どもの名前−
講師:柿本 雅美(大津市教育委員会 文化財保護課技師)

令和元年5月25日(土) 14:00〜15:30

 湖西地域で行なわれている子どもの成長を祈る行事に、白鬚神社のなるこ参りがあります。数え年2歳の子どもに仮の名前を授け、3日間呼ぶと健やかに育つという行事です。なるこ参りのように子どもの成長祈願と名前には深い関係があります。本講座では、子どもの成長を祈る行事と名前について、お話ししていきます。〔定員100名〕