大津市歴史博物館

博物館の活動紹介

第7回 歴史博物館の普及活動から

  歴史博物館では展覧会以外にも、大津の歴史に親しんでいただくための様々な普及活動を行なっています。今回はその中から、今年度行なったいくつかについて報告します。

ふるさと大津歴史教室

  実物を見たり現地を訪れたりする体験は、活き活きした感動を与え、次の知識への原動力となります。歴史教室は、歴史の舞台となった史跡や寺社を訪れることにより、こうした体験の場を提供しようとするものです。
  本年度は次の四回を実施し、のべ159名が参加されました。
    4月16日「近江国府と瀬田唐橋」
    5月14日「膳所焼と蘆花浅水荘」
    11月5日「安土の町に戦国時代の面影を見る!」
    11月12日「栗東の史跡と里内文庫」
  「近江国府と瀬田唐橋」は、企画展「近江の国府と郡衙」に連動させ、史跡公園として整備が進む近江国庁跡をはじめ、国庁・国分寺関係史跡を見学しました。「膳所焼と蘆花浅水荘」では、長年にわたる修理工事が完了した国指定文化財蘆花浅水荘と膳所焼美術館を訪れました。また、11月の2コースは、博物館同士の連携を深め、お互いを活用しようとする始めての企画です。訪問先で開催中の展覧会を見学し、展覧会に関係する史跡を訪れるという行程で実施し、参加者の方々の興味や理解もより深まったことと思います。


歴史教室開催風景
歴史教室開催風景(近江国府と瀬田唐橋)

撮影会イベント

   撮影会イベントは、資料と一緒に記念写真を撮っていただき、より身近なものとして感じていただこうとするもので、夏休みに開催したミニ企画展「山ノ神遺跡」のお盆期間中に「鴟尾と背くらべ」を、企画展「広瀬宰平と伊庭貞剛の軌跡」開催中の土・日・祝日に「ミゼット消防車と撮影会」(写真)を実施し、1日あたりのべ30名の方が記念写真(無料)をお持ち帰りになりました。イベントを通じて得られた博物館への親しみが、ゆくゆくは博物館への興味、歴史・文化に対する興味へとなってゆくことを願っています。


ミゼット消防車と撮影会
ミゼット消防車と撮影会

中学生職場体験

   毎年、中学生が職場体験学習で当館を訪れます。以前は1校のみだったのですが、徐々に増え、本年度は、石山・北大路・打出・皇子山・唐崎の5校です。10月・11月には石山・唐崎・北大路の3校が相次いで来館し、博物館の仕事を体験してもらいました。いつもは2日間の日程なのですが、キャリア・スタート・ウィーク職場体験(大津ワークわく体験)の学校は四日間、それが二校含まれており、より深く博物館を実感できたのではないかと思います。
 どんな仕事をさせれば博物館を実感してもらえるのか、受け入れる側としてもいろいろ考えました。博物館は、お客様を受け入れ大津の歴史に触れていただく面と、資料を保管整理し後世に残す面があります。子どもたちにも受け付けに座ってもらい、来館者と対応する体験、そして資料整理に挑戦してもらいました。資料整理の作業は、膨大な絵葉書の整理です。単調な仕事でしたが、熱心に取り組んでくれ、おかげで、整理も進みました。子どもたちもほんものの資料に触れて、少しは歴史への興味を高めてくれたのでは。ただ、本格的な資料の整理になると、子どもたちには難しい面があり、今後どうしていくかは、大きな課題です。

中学生職場体験
中学生職場体験