大津市歴史博物館

博物館の活動報告

大津れきはくについて

大津れきはくの概要

 大津市歴史博物館は、平成2年に開館し、「大津れきはく(歴博)」の愛称で親しまれ、これまで大津や近江の歴史や文化に関する展示、調査活動をおこなってきました。
館内常設展示では、テーマ展示と年表展示に分け、大津宮、堅田・坂本・大津百町・膳所の町並み模型ほか、大津絵や近江八景など、文化・産業にいたるまで幅広く実物資料とともに紹介しています。 また、年2〜3回開催される企画展では、仏教文化や琵琶湖、街道交通など、常設展示では紹介しきれないテーマに焦点を当て、時に最新の調査・研究成果を盛り込みながら開催しています。
館内の常設展示室・企画展示室のほかには、昭和期の大津の懐かしい映像を放映するブースや歴史クイズコーナーなどを設置し、多様なニーズにあわせた歴史情報を提供しています。

「大津市歴史博物館の基本的運営方針」について

 大津市歴史博物館では、当館が目指す目標や果たすべき役割を整理し、今後の運営方針などを定めた「大津市歴史博物館の基本的運営方針」を平成29年に定めました。この基本的運営方針については、「大津市教育振興基本計画」の策定年度である令和2年度から5年ごとを目途に、必要に応じて見直すこととしています。
具体的な内容については、以下をご覧ください。
大津市歴史博物館の基本的運営方針

大津れきはくの業務

 大津市歴史博物館では、大津・近江に関わる資料を中心に収集・調査・保管をおこなっています。
現在、当館に保管されている資料は、開館以前に『新修 大津市史』編さん時に収集した資料を引き継ぎ、開館後は多くの市民の皆様から寄贈いただいた資料、寄託としてお預かりしてきた資料で構成されています。
その分野は、歴史・美術・考古・民俗など多岐にわたり、総数1,064件、82,196点に及びます。また、そのうち重要文化財8点、滋賀県指定文化財1点、大津市指定文化財31点も含みます(平成27年12月現在)。

【調査研究活動】

 大津や近江の歴史文化を解明し、市民の方々や各種団体からの歴史に関する要望にお応えするため、館蔵資料のみならず、大津市内外の文化財や祭礼行事などの調査を行なっています。調査成果やその蓄積は、企画展やミニ企画展、速報展示、また紀要やHPで公開しています。

【資料収集活動】

 大津や近江に関わる資料、文化財について、以下の方法で幅広く収集しています。

 @寄贈

 当館では、所蔵者のお申し出を受け、学芸員による事前調査と収集審査会での協議を経て、寄贈を承っています。すでに同種の資料を所蔵している場合や、展示などに活用できないと思われる場合はお断りすることがあります。お申し出がある場合は、ご来館の前にご連絡をお願いいたします。

 A寄託

 大津市内外の個人・団体・寺社が所有する資料・文化財について、展示や調査、また盗難や災害から守るため、寄託という方法でお預かりしています。寄託資料は博物館資料として登録され、適切な管理環境のもと、展示や文化振興のために活用させていただきます。寄託にあたっては、当館学芸員による調査と協議が必要です。ご希望の方は事前にご連絡をお願いいたします。

 B移管(支所・公民館など市内公共施設向け)

 大津市は、明治以降、度重なる合併によって、多くの歴史的な公文書が各支所や公民館に残っていることがあります。それらも大津の歴史を物語る資料と思われるものは積極的に博物館資料として収集・調査をおこなっています。特に永年保存でない公文書についても、歴史的な価値が高いと思われるものもありますので、廃棄の前に当館までお知らせください。