大津市歴史博物館

展示・イベント

平成2年度


開館記念特別展
仏教文化の聖地・大津
平成2年10月28日〜12月2日

 大津には、石山寺・延暦寺・園城寺・西教寺などの日本仏教史の表舞台に表れる大寺や、地元の人々の厚い信仰に支えられた寺々が所在し、多くの宗教家が活躍した。良弁・最澄・円仁・円珍・良源・源信・真盛・蓮如らがそれである。彼らは大津に活動の場を得たが、彼らの生み出した思想やその事蹟は、大津のみならず日本の仏教史・文化史を考えるうえで極めて重要なものである。
 展覧会では、主として大津市に伝来したこれら有名、無名の仏教文化の遺産を一堂に会し、それらを大津市内外の人々に紹介することを通じて、日本のなかの大津について紹介した。

第1回 企画展
古代芸術の顔 ベルリン国立美術館展
平成3年1月6日〜2月11日

 ベルリン国立美術館は、1830年開設の旧プロイセン王立美術館を前身とし、その後の大規模な収集活動で内容を充実させ、蔵品総数150万点にも達し、なかでも考古学のコレクションについては世界有数とされている。
 本展では、その中から最高傑作を選りすぐり、紀元前2600年から後600年までの中近東、エジプト、ギリシャ、ローマでつくられた彫刻・絵画で、人の顔を表現した作品60余点により古代芸術の人間像の展開をたどった。なお、有名な古代ローマ皇帝カラカラの胸像も日本初公開となった。