大津市歴史博物館

展示・イベント

平成4年度


第5回企画展
湖都の彩り−館蔵・寄託の名品から−
平成4年4月10日〜5月17日

 本館は、大津の歴史と文化を物語る資料を収集・保管、調査研究し、広く公開することを目的として平成2年10月に開館した。開館以前から現在までに購入したり、寄託や寄贈を受けた収蔵品の数は、29,000点に達している。
 本展では、開館2年目を契機にとして、いずれも当時代を代表する名品から、近江国そして大津の歴史や文化への理解を深めてもらうこと目的に、収蔵品のから、おもに美術工芸品を一堂に展示した。

第6回企画展
光と影のリアリズム 須田国太郎展
平成4年6月3日〜6月28日

 本館では、大津や湖国の歴史と文化をテーマとした企画展を開催して、その普及啓発をはかるとともに、広く内外の一級の文物を市民に紹介する企画展も開催している。
 本展では、生誕100年を記念して、京都の生んだ洋画家・須田国太郎を取り上げ、広く深い学識に基づき、独特の強い陰影と特徴ある幽暗な色の世界に絵画におけるリアリティを追求しつづけた須田芸術の全貌を、初期から晩年に至る代表的な油彩、日本画水彩など約100点の作品によって紹介した。

第7回企画展
シルクロードの都 長安の秘宝
平成4年9月12日〜10月11日

 本展は、日中国交正常化20周年を記念し開催したもので、シルクロードによる文化交流、そして、その中心地であった長安の繁栄を、特に日本との関係の深い時代を中心に、漢の代表墓である楊家湾漢墓や唐代昭陵の陪葬墓などから出土した唐三彩、さらに西安・何家村出土の精緻な金属工芸品に、仏教美術の中から慶山寺出土の舎利容器を含め、これまで殆んど紹介されたことのなかったものなど、100余点の作品により紹介した。

第2回特別陳列
信長・戦国・近江
平成4年11月1日〜11月29日

 日本の近世への扉を自らの力で押し開いた革命児とされる織田信長に焦点を当て、その生涯にわたる行動を実物資料と写真パネル、地図などにより辿った。
 特に、領国の美濃、尾張と京都の間にあって常に戦乱の舞台となった近江或いは大津での信長の行動を追跡するなかで、当時のこの地域の果たした役割、重要性を明らかにした。

第3回特別展
江戸が生んだ世界の絵師−大北斎展−
平成5年3月2日〜4月11日

 北斎は、70年にわたる画業を通じて、花鳥図・肉筆浮世絵・版画・絵本・漫画・絵模様(デザイン画)など、様々なジャンルの制作活動を行った。現在、名作の多くは海外の主要美術館に所蔵されているが、国内でも今まで埋もれていた傑作が次々と発見され、北斎人気は国の内外でますます高まっている。
 本展では、葛飾北斎展の総集編として、国内の優品をはじめ、ボストン、メトロポリタン、ホノルル、大英の各美術館・博物館とパリ国立国会図書館などから、肉筆・版画・絵本など約500点を展示した。