展示・イベント
平成5年度
- 第8回企画展
伝説の歌人−小野小町
平成5年5月1日〜5月30日 -
小野小町は、「六歌仙」の一人として知られているが、その生涯は定かでなく、美女伝説や晩年の落魄伝説など様々な伝説が生まれ、大津にも、逢坂山に流浪・隠棲したとの伝説が伝えられている。
本展では、小町伝説の様々を紹介し、その形成を探るため、本市にゆかりのある小野小町に関する、歌仙絵、浮世絵や草紙類、能・歌舞伎などに描かれた小町像を一堂に会して紹介した。 - 第9回企画展
琵琶湖の船−丸木舟から蒸気船へ−
平成5年7月28日〜9月5日 -
縄文時代の遺跡から出土した丸木舟に始まる琵琶湖の船の歴史は、古代より湖上水運の発達により日本の歴史に大きな役割を果たしてきた。北国・東国の物資は、船で湖上を渡り大津周辺に陸揚げされ、都に向かい、こうして湖国の諸浦は、人と物資で大いに賑わったのである。近代に入ると、船は和船から蒸気船に移るが、鉄道の整備などで、運搬としての歴史は終焉を迎え、観光への道を歩みはじめる。本展では、こうした琵琶湖の船の歴史を様々な資料により紹介した。
- 市制95周年記念特別展
古代の宮都−よみがえる大津京
平成5年9月29日〜11月14日 -
天智六年(667)中大兄皇子(のちの天智天皇)は、都を飛鳥から近江大津に遷し、5年余りの短期間ではあったが、大津はわが国の中心となる。この大津京の所在は、長いあいだ謎につつまれていたが、最近の発掘調査の成果からある程度復元できるようになってきた。
本展では、今日までの成果をもとに、遷都前後の大津の情勢から、遷都を経て、壬申の乱で廃都となり、都が飛鳥に戻るまでの歴史の流れの中での大津京の姿を、他地域の古代の宮都と比較検討しながら紹介した。 - 第3回特別陳列
近江八景
平成6年2月1日〜2月28日 -
本館では、大津の歴史と文化を物語る資料の収集に努めているが、近江八景関連の作品もその一部にあたる。古来、人々に親しまれた琵琶湖の風光は、近世に入るころ中国の瀟湘八景に見立てられ、近江八景として広く知られるようになる。そしてこの風景は、絵画や工芸の好画題として盛んに取り上げられた。本展示では、本館が収蔵する屏風や浮世絵・蒔絵などの中から様々に描かれた近江八景を紹介した。