展示・イベント
平成18年度-土曜講座-
- 第349回土曜講座(ミニ企画展 予習講座)
塑像とせん仏 −中国から日本へ− 講師:稲本 泰生(奈良国立博物館企画室長)
平成18年4月22日(土) 13:30〜15:00 -
わが国に伝世する奈良時代の塑像と古代のせん仏について、源流である中国のあり方や、わが国に伝播した様相について、資料写真を使って紹介します。
- 第350回土曜講座(ミニ企画展関連講座)
せん仏東遊記−三蔵法師玄奘と「善業泥」せん仏− 講師:萩原 哉(総本山善通寺宝物館学芸員)
平成18年5月13日(土)13:30〜15:00 -
日本のせん仏の源流である唐長安(現在の中国西安市)のせん仏について、とくに、三蔵法師玄奘との密接な関わりが指摘される「善業泥」せん仏の遺品を中心に紹介。
- 第351回土曜講座(ミニ企画展関連講座)
大津の仏像13 弥勒仏・弥勒菩薩 講師:礪波 恵昭(京都市立芸術大学芸術学部専任講師)
平成18年5月20日(土) 13:30〜15:00 -
仏法が滅尽しようとする将来、如来として現れ、人々に仏法を説くとされる未来仏弥勒。日本の弥勒像は菩薩形と如来形の2種が造像されており、その姿の多様な展開を探ります。
- 第352回土曜講座(古文書に親しむシリーズ 特別編)
入門 古文書講座 講師:樋爪 修(本館学芸員)
平成18年6月10、17、24日(土)13:30〜15:00【3回連続講座。3回ともご参加ください】 -
古文書の形や書式に秘められた歴史的意義、古文書の慣用句や変体仮名、異体字の習得、日本画などに付された落款・印象の見方、また提示した古文書の解読などを3回の連続講座として実施します。
平成18年4月
平成18年5月
平成18年6月
- 第353回土曜講座
正倉院文書に見る近江国滋賀郡の住民 講師:宮ア健司(大谷大学助教授)
平成18年8月19日(土)13:30〜15:00
正倉院文書(しょうそういんもんじょ)は、東大寺を造営した造東大寺司(ぞうとうだいじし)の写経所にかかわる奈良時代の古文書群です。その中には近江に関する史料も散見します。本講座では、正倉院文書を概説すると共に近江国滋賀郡の住民に関する史料を取り上げます。
平成18年8月
- 第354回土曜講座 企画展関連講座
湖西の鉄道のあゆみ 講師:木津 勝 (本館学芸員)
平成18年9月2日(土)13:30〜15:00
明治13年(1880)、東海道線の京都−大津間が開通し、大津に始めて鉄道が開通しました。その後、県内には次々と鉄道が開通しましたが、一方で湖西地方には長く鉄道は敷設されませんでした。江若鉄道開通までの様々な動きから江若鉄道敷設までを中心に、湖西の鉄道のあゆみを紹介します。
- 第355回土曜講座 ミニ企画展関連講座
目覚め始めた保良宮 講師:青山 均 (本館学芸員)
平成18年9月16日(土)13:30〜15:00
天平宝字3年(759)、時の最高権力者藤原仲麻呂により近江国に保良宮(ほらのみや)が造営されました。のちに道鏡をめぐる淳仁天皇と孝謙上皇の対立を生む歴史の舞台ともなった宮です。石山国分遺跡発掘調査の成果の分析により、長い間不明とされてきたその所在地に迫ります。
- 第356回土曜講座 大津市・志賀町合併記念
冷泉為広『為広越後下向日記』にみえる比良山麓の名所 講師:櫻井信也(大谷大学非常勤講師)
平成18年9月23日(土・祝)13:30〜15:00
室町時代の歌人冷泉為広(れいぜいためひろ)は、延徳3年(1491)3月に京の都を出発し、越後(現在の新潟県)に向かいます。その旅の途中に記した「為広越後下向日記(ためひろえちごげこうにっき)」に登場する比良山麓の名所について、ほかの資料もあわせて紹介します。
平成18年9月
平成18年10月
渓嵐拾葉集について 講師:田中 貴子(甲南大学文学部教授)
平成18年10月14日(土) 13:30〜15:00
「渓嵐拾葉集(けいらんしゅうようしゅう)」は延暦寺の僧光宗によって編纂された中世の百科全集ともいえる史料で、仏教教理のみならず当時の様々な思想や歴史の宝庫です。本講座では、その成立や内容についてわかりやすく解説します。
山王曼荼羅の図像について 講師:寺島典人(本館学芸員)
平成18年10月21日(土) 13:30〜15:00
山王曼荼羅(さんのうまんだら)は、日吉社の神々の姿を描いた絵画作品。今までは限られた作品しか知られていませんでしたが、企画展「天台を護る神々」に伴う調査により、多数の作品を再発見することができました。 本講座は、新たに見出された作品から山王曼荼羅の図像分析を行う初の試みです。
平成18年11月
応挙の写生画と鶴沢派 講師:野口 剛 (京都府京都文化博物館学芸員)
平成18年11月25日(土) 13:30〜15:00
幽霊の絵をはじめて描いたという俗説で有名な円山応挙。二百数十年前に写生画という新画法で京都画壇の一世を風靡した応挙は、朝廷の御用絵師一派の鶴沢派で修行し、園城寺円満院祐常からも指導を受けていました。 本講座では、鶴沢派の絵画学習に関する新資料を紹介し、応挙の写生画へとつながってゆく、画家たちの知られざる研究ぶりにスポットをあてます。
平成18年12月
古文書に親しむ27 手紙を読む 講師:伊東宗裕(京都市歴史資料館担当課長)
平成18年12月2日(土) 13:30〜15:00
手紙の内容は差出人と受取人との間でわかればよいもの。ですから第三者がその内容を理解するのは往々にして難しいものです。殊に時代を経て古文書とよばれるようになった手紙を読み解くには、文字を読むだけではなく、いろいろな知識と推理が必要となります。本講座では、江戸時代と明治時代の手紙をテキストに、手紙の読解を手ほどきします
保良宮と孝謙女帝 講師:瀧浪貞子(京都女子大学文学部教授)
平成18年12月9日(土) 13:30〜15:00
孝謙天皇(のちの称徳天皇)は、今まで道鏡との関係から語られることが多く、また光明皇后や藤原仲麻呂の傀儡(かいらい)という低い評価しか与えられていませんでした。 本講座では、天平宝字3年(759)に仲麻呂が造営を開始した保良宮とは何だったのかを、孝謙女帝に焦点をあてながら、改めて考えてみます。
平成19年1月
秀吉と大津百艘船 講師:杉江進(大津市教育委員会文化財保護課主幹)
平成19年1月20日(土) 13:30〜15:00
京都・大阪と東国を結ぶ大動脈として秀吉が創設した大津百艘船。大津城や大津百町の成り立ちと関連付けて、あらためて考察します。
鏡像と懸仏−類似と相違− 講師:内藤 榮(奈良国立博物館 工芸考古室長)
平成19年1月27日(土) 13:30〜15:00
鏡像と懸仏は、鏡あるいは鏡に見立てた銅版に神仏の像を表現したという点では一見よく似ていますが、表現は鏡像が平面的であるのに対し、懸仏は立体的であるなど違いも多くあります。両者の類似と相違について、成立や使用目的などを通して考察します。
平成19年2月
山村の民俗文化−近江・大和を事例として− 講師:浦西 勉(奈良県教育委員会文化財保存課)
平成19年2月3日(土) 13:30〜15:00
山村には、身近な環境が生み出す恵みを生かした独特の生活文化が伝承されてきました。近江の場合、木地屋や炭焼きなどが営まれてきましたが、その多くは消えようとしています。山村の民俗文化について、現状も踏まえながら考えます。
平成19年3月
比良山麓の古文書を読む 講師:中森洋(大津市教育委員会文化財保護課長)
平成19年3月17日(土) 13:30〜15:00
中世から近世にかけて比良山麓の村々に伝えられた古文書を読み、湖西の村落における生活の様相や、豊かな歴史と文化を学びます。
近江国「比良宮」と天神信仰 講師:竹居明男(同志社大学文学部文化史学科教授)
平成19年3月24日(土) 13:30〜15:00
天神信仰と深い関わりがあるとされる、旧志賀町域の北比良に鎮座する天満神社について、その縁起を紹介しながら京都の天満宮との関係について考えていきます。
浮世絵師・歌川広重について 講師:菅原真弓(京都造形芸術大学専任講師)
平成19年3月31日(土) 13:30〜15:00
数多くの浮世絵師の中にあって、名所風景画家として国内外で不動の名声を獲得した歌川広重。浮世絵師・歌川広重の画業の歩みと、彼の名所風景版画の持つ魅力について解説します。
平成18年度-講 演 会-
山王信仰をめぐって
講師:菅原信海(妙法院門跡門主・早稲田大学名誉教授)
平成18年11月11日(土) 13:30〜15:00
東洋哲学・日本宗教思想史研究の第一人者で、特に山王信仰を中心にわが国の神仏習合に関する多数の著作を持つ講師が、そのもっともご専門とされる山王信仰について、幅広い知見から講演します。
平成18年度-ウィークデイ講座-
探訪文化財建造物の魅力1 滋賀県最古・平安時代の技術を伝える本堂−石山寺の寺院建築−
講師:池野 保 (滋賀県教育委員会文化財保護課主幹)
平成18年9月28日(木)13:30〜15:00
仏教文化の伝来によりわが国にもたらされた寺院建築。それはかつてない、大規模で優美な建築様式でした。本講座では、滋賀県文化財保護課で長年にわたり文化財建造物の修理にたずさわってきた講師により、知らずにいると見過ごしてしまうような建物の構造や様式の細部など、石山寺諸堂の隠れた魅力をあますところなく、わかりやすく解説していただきます。 この講座に参加すれば、あなたも今日から寺院建築の専門家!?
探訪文化財建造物の魅力2 お寺まるごと文化財!−西教寺の寺院建築−
講師:池野 保 (滋賀県教育委員会文化財保護課主幹)
平成18年10月26日(木) 13:30〜15:00
県下の国県指定文化財建造物の保存・修復を担当する滋賀県教育委員会文化財保護課の方を講師に招き、現地見学する講座の2回目。今回は近世初頭に建築された雄大な本堂・客殿(いずれも重要文化財)をはじめ、境内が指定文化財や登録文化財の建造物であふれる、まさにお寺まるごと文化財といった様相の西教寺を訪れます。西教寺の様式の細部までを丁寧に解説するほか、県内の建物と比較しながらその隠れた魅力までご紹介いただきます。この講座に参加してあなたも西教寺の専門家になりましょう!
平成18年度-歴博カード会員特別講座-
平成18年11月
国宝園城寺金堂保存修理(檜皮屋根葺替工事)見学会
講師:梅村敏明(園城寺執事)
平成18年11月22日(水)13:30〜16:00
檜皮葺の屋根はおよそ30年から40年で葺き替えが必要となります。全国に約700棟ある檜皮葺の国指定建造物の屋根を維持するためだけでも、およそ3500uの檜皮が必要とされていますが、檜の森林や高所で檜皮を剥ぐ原皮師(もとかわし)の減少で、葺き替えの実施は、年々、困難になろうとしています。本講座では、桃山時代を代表する天台密教建築である国宝園城寺金堂の、41年ぶりの檜皮屋根葺き替え工事を見学し、普段見ることのできない職人の技や様式、そして雄大な建築の美に触れていただきます。
平成18年度-歴史教室-
比良山麓の文化財をめぐる 講師:小熊秀明(大津市教育委員会文化財保護課主査)
平成18年5月27日(土) 10:00〜17:00
大津市と志賀町は平成18年3月20日に合併しました。その合併を記念し、旧志賀町域にあたる比良山麓の文化財を訪ねます。
《予定見学先》
重要文化財小野神社境内篁神社本殿−重要文化財小野道風神社本殿−重要文化財天皇神社本殿―上品寺―今宿の榎−樹下神社など【貸切バスで移動します】
- ふるさと大津歴史教室
高島市の歴史と文化を訪ねて 講師:白井忠雄(高島市教育委員会文化財課参事)
平成18年6月3日(土) 10:00〜17:00 -
高島市は、平成17年1月1日、高島郡のマキノ町・今津町・新旭町・安曇川町・高島町の5町と滋賀県最後の村だった朽木村が合併して誕生しました。今回の歴史教室では、現地講師の案内により、高島市の歴史と文化財を探訪します。大津市外では初めてとなる湖西地域の歴史教室です。
《予定見学先》 重要文化財白鬚神社本殿−鵜川四十八体仏−大溝城跡−高島歴史民俗資料館−中江藤樹記念館−保福寺(重要文化財木造釈迦如来坐像)−琵琶湖周航の歌記念館−郷土文化伝習施設マキノ資料館−海津天神社【貸切バスで移動します】
- ミニふるさと大津歴史教室
重要文化財蘆花浅水荘見学会《第1回》 講師:山元寛昭(記恩寺代表役員)
平成18年7月29日(土) 14:00〜15:00
蘆花浅水荘(ろかせんすいそう)は、京都画壇の巨匠山元春挙が、ふるさと膳所(ぜぜ)に営んだ別荘兼画室です。教室では、ご当主に説明を賜り、蘆花浅水荘をはじめ、春挙が父母と師森寛斎を追善するために建てた記恩堂、市の名勝に指定されている庭園を見学します。
- ふるさと大津歴史教室
重要文化財蘆花浅水荘見学会《第2回》 講師:山元寛昭(記恩寺代表役員)
平成18年8月12日(土) 14:00〜15:00
蘆花浅水荘(ろかせんすいそう)は、京都画壇の巨匠山元春挙が、ふるさと膳所(ぜぜ)に営んだ別荘兼画室です。教室では、ご当主に説明を賜り、蘆花浅水荘をはじめ、春挙が父母と師森寛斎を追善するために建てた記恩堂、市の名勝に指定されている庭園を見学します。
- ふるさと大津歴史教室
湖南地域の仏教文化を訪ねて 講師:現地講師
平成18年11月18日(土) 10:00〜17:00
比叡山をはじめとする天台寺院のイメージが強い大津市域ですが、南都仏教の影響も決して少ないわけではありません。瀬田川流域の大石や田上は大津と南都を結ぶ、いわば南都仏教伝道の道にあった集落であり、そこには今でも南都仏教がもたらした仏教文化の面影を見ることができます。今回の歴史教室では湖南地域に点在する仏教彫刻を拝観し、大津の仏教文化の一側面を紹介します。
《予定見学先》 京阪電鉄石坂線石山寺駅前《集合》−禅定寺−佐久奈度神社−岩間寺正法寺《昼食》−岩間寺正法寺−常信寺−春日神社−真光寺(あやめ堂)−京阪電鉄石山寺駅前《解散》