大津市歴史博物館

展示・イベント

平成20年度-れきはく講座-

平成20年4月

第394回れきはく講座
近世前期の「穴太」をめぐって
講師:杉江進(大津市文化財保護課副参事)

平成20年4月19日(土) 13:30〜15:00

 近世前期、石垣普請の技術者として知られた「穴太」は、坂本の南に位置する穴太の出身と考えられています。彼らは、全国各地の城郭普請に活躍していますが、その中には様々な階層がありました。本講座では、幕府に召し抱えられた公儀「穴太頭」と、諸藩に仕えた「穴太役」との関係を軸に、近世前期の「穴太」について、具体的な文献資料から検討してみたいと思います。

第395回れきはく講座
古文書研究アラカルト
講師:高島幸次(大阪大学招聘教授)

平成20年4月26日(土) 13:30〜15:00

「古文書を読む」ことと、「歴史を研究する」こととは同じではありません。野球のキャッチボールと、ゲームの違いだといえばお解かりいただけますでしょうか。後者のほうが面白いに決まっています。本講座では、古文書を使って「研究する」ことの面白さについて、具体的な事例を挙げながらご紹介しましょう。


平成20年5月

第396回れきはく講座
庭を楽しむ
講師:鈴木久男(京都産業大学教授)

平成20年5月3日(祝) 13:30〜15:00

日本の庭は自然風景と同じ素材で構成され、時代や季節、立地などにより変化を見せています。また、数百年の時を経て独特の美しさをかもし出している庭もあれば、荒廃し省みられなくなった庭、改修が進み当初の姿をとどめていない庭もあります。長い歴史をくぐりぬけてきた庭をみなさんと考えてみたいと思います。

第397回れきはく講座 【現地見学会】
坂本の里坊を訪ねて
平成20年5月10日(土) 午後半日コース

 門前町坂本には、延暦寺に関わる特徴的な建物が様々に見られます。中でも里坊は、山上の堂舎に対する里の寺院で、石積みに囲まれ、美しい庭園を備えています。特に10ヶ所の庭園が歴史的、芸術的価値が高く国指定名勝「延暦寺里坊庭園」に指定されています。今回は、雙厳院(東塔東谷)・宝積院(東塔南谷)などの庭園を拝見し、坂本の歴史を探ります。

ミニ企画展関連講座(第398回れきはく講座)
比良焼の謎
講師:大槻倫子(滋賀県立陶芸の森主任学芸員)

平成20年5月17日(土) 13:30〜15:00

 比良焼は、近江ゆかりの古陶磁を代表するやきものですが、残念ながら窯跡や創業者など詳しいことはわかっていません。本講座では、スライドを使って県内各地に残る比良焼の伝世品を紹介し、比良焼の謎に迫ってみたいと思います。

第399回れきはく講座
日本の近代国家と宗教-官幣大社日吉神社を事例に-
講師:ジョン・ブリーン(ロンドン大学教授)

平成20年5月24日(土) 13:30〜15:00

わが国が江戸時代から明治にと時代がかわるにあたり、政府の宗教政策、とくに神道については大きく様変わりし、国家神道として扱われていきます。それらの変遷を、特に変貌が大きかった日吉大社を題材として考えていきます。

れきはく講座400回記念講座
広重と東海道
講師:樋爪修(本館学芸員)

平成20年5月31日(土) 13:30〜15:30(終了時間にご注意ください)

 広重の代表作・東海道五十三次の浮世絵に秘められた謎や工夫について徹底追及!浮世絵を100倍楽しめる秘訣を紹介します。また当日は、400回の節目を迎えるにあたり、歴史博物館長により、れきはく講座の回顧と展望についてお話しさせていただきます。


平成20年6月

第401回れきはく講座 【現地見学会】
大津百町ミステリーツアー
平成20年6月7日(土) 13:30〜16:30頃

 日ごろ街なかを散歩されて、見過ごされていたり、あれっ?なんなのこれ!と思われたスポットはありませんか。そこには必ず秘められた歴史が隠されています。今回は皆さん方を、そんなこだわりのツアーにお連れします。。


平成20年7月

企画展「石山寺と湖南の仏像」関連講座(第402回れきはく講座)
南山城の仏像と石山寺
講師:伊東 史朗(元文化庁主任文化財調査官、京都国立博物館名誉館員)

平成20年7月19日(土) 13:30〜15:00

 奈良時代はもちろん平安時代にあっても、宇治田原町や宇治市、城陽市などの南山城地方は奈良と京都・近江をつなぐ回廊であり、京都に近い地域ながら奈良風の文化も根づいていきました。今回は宇治田原町の禅定寺諸像をはじめとして、木津川・宇治川(瀬田川)流域にある著名な仏像について解説します。

第403回れきはく講座
近江・大津と古代の道
講師:松浦 俊和(本館館長)

平成20年7月26日(土) 13:30〜15:00

 近年、発掘調査の進展で思いもかけない遺構が見つかることがよくあります。「道」の遺構もそのひとつです。滋賀県でも、甲良町尼子西遺跡や大津関津遺跡から、現代の国道にあたる古代の東山道が見つかり、注目されています。ここでは、その古代の道を取り上げ、なかでも、地方官衙遺跡(役所)とのかかわりを中心にお話します。


平成20年8月

企画展「石山寺と湖南の仏像」関連講座(第404回れきはく講座)
石山寺と古代の仏像
講師:井上 一稔(同志社大学文学部教授)

平成20年8月2日(土) 13:30〜15:00

 石山寺は白鳳時代に前身寺院が造られた可能性があり、さらに奈良時代に平城京と直結の技術で仏像が造られました。そして平安時代には真言宗、修験道と関わりが深くなり、さらに観音信仰の中心地となっていきました。今回はこのように様々な顔を持つ石山寺と周辺寺院に残る古代の仏像について紹介します。

企画展「石山寺と湖南の仏像」関連講座(第405回れきはく講座)
石山寺の塑像彩色の背景について−飛鳥・奈良時代の絵画―
講師:百橋 明穂(神戸大学文学部教授)

平成20年8月9日(土) 13:30〜15:00

 石山寺の天平当初の本尊、塑造観音の表面彩色は奈良時代で名前の知られている数少ない画工(画家)の一人、東大寺を造った役所の「造東大寺司」 の「上楯万呂(かみのたてまろ)」が描きました。今回は石山寺や正倉院に見られる奈良時代の絵画とその背景について、古代絵画の視点からお話します。


第406回れきはく講座 【夏休み特別企画】
考古学ってなんや?(親子対象)
講師:青山 均(本館学芸員)

平成20年8月15日(金) 午前の部10:30〜12:00 午後の部13:30〜15:00

 小学生対象の考古学講座です。なぜ遺跡は土の中に埋まっているのか?なぜ時代が分かるのか?など、考古学の疑問をみんなで考えてみたいと思います。また、実際に発掘調査で発見された資料にふれて、古代を実感してもらいます。これで夏休みの宿題もバッチリ!

企画展「石山寺と湖南の仏像」関連講座(第407回れきはく講座)
涅槃図を読み解く‐石山寺所蔵仏涅槃図について‐
講師:古谷 優子(北九州市立自然史・歴史博物館学芸員)

平成20年8月16日(土) 13:30〜15:00

 涅槃図は釈迦の入滅の様を描いた絵画で宗派を問わず多くの寺院に所蔵されています。石山寺所蔵の涅槃図は鎌倉時代の作例で国の重要文化財に指定された素晴らしい作例ですが、同時代に流行した涅槃図とは異なる特徴を持っています。本講座では、この特徴が何に基づくのか、経典や他の作例を参考にしながら読み解いていこうと思います。

企画展「石山寺と湖南の仏像」関連講座(第408回れきはく講座)
近江の仏像の道−陸と湖と山の道−
講師:寺島 典人(本館学芸員)

平成20年8月23日(土) 13:30〜15:00

 石山寺のある湖南地域は、古代の要路、瀬田川と田原道の通る交通の要所として、飛鳥・奈良と、北国・日本海そして大陸とを結ぶまさに玄関口でした。この地域を通り伝わった、ものと人はわが国の仏教文化の歴史に重要な役割を果たしました。今回は、この地域に現存する仏像をみることで地域文化財の考え方について触れたいと思います。


平成20年9月

第409回れきはく講座
志賀の陣と宇佐山城
講師:中井 均(聖泉大学非常勤講師・NPO法人城郭遺産による街づくり協議会理事長)

平成20年9月13日(土) 13:30〜15:00

 元亀元年(1570)9月、浅井長政、朝倉義景は3万の軍勢を率いて湖西を南下し、坂本へ進出します。これを迎え撃った織田信長との戦いを志賀の陣と呼んでいます。この戦いでは坂本周辺に宇佐山城をはじめ多くの陣城が構えられ、今も痕跡を残しています。講座ではこうした城跡の構造を分析して、志賀の陣を再検討するものです。

第410回れきはく講座
古文書講座 漢詩文を読む
講師:伊東宗裕(京都市歴史資料館担当課長)

平成20年9月20日(土) 13:30〜15:00

 江戸時代の京都では、何度も大きな火災が起きました。そのニュースを伝えるために、いろいろなかわら版が作られました。今回は、かわら版の文章と絵を読んでみたいと思います。火災の実態も重要ですが、それを伝える表現法を感じることができればと思います。

第411回れきはく講座 【現地見学会】
石山寺と湖南の仏像三井寺とその周辺を歩く
平成20年9月27日(土) 徒歩1日コース

 鎌倉時代と江戸時代の三井寺古絵図を見ながら、広大な境内と関連地を歩きます。
亀岳→新羅善神堂→法明院→水観寺跡→北保町→護法善神堂→大門→釈迦堂→金堂(諸仏見学)→閼伽井屋→熊野神社→光浄院(重文襖絵見学)→経蔵→善法院跡→唐院→勧学院(重文襖絵見学)→旧三尾社跡→微妙寺(重文十一面観音見学)→観音堂→長等神社→小関地蔵堂→新光寺→等正寺→近松寺→長安寺→安養寺〔解散〕《コースは予定・健脚向け》


平成20年10月

ミニ企画展「紫式部と近江八景・石山秋月」関連講座(第412回れきはく講座)
源氏物語と大津
講師:中森 洋(大津市文化財保護課長)

平成20年10月5日(日) 13:30〜15:00

 『源氏物語』の舞台は京都が中心ですが、大津を舞台にした場面もいくつか登場します。この講座では、その原文を紹介しながら、大津が舞台となった理由を、大津の歴史的特色をキーワードとして考えてみます。また、紫式部は石山寺で『源氏物語』の執筆を始めたとの説もあります。その理由も合わせて考えてみます。

企画展「かわら」関連講座(第413回れきはく講座)
瓦礫も宝 その2
講師:青山 均(本館学芸員)

平成20年10月11日(土) 13:30〜15:00

 前回と同様、瓦に関する入門講座です。今回は古代の瓦づくりや同笵瓦(同じ笵で文様が付けられた瓦)の問題について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。また、企画展「かわら」の楽しみ方についてもお話します。

企画展「かわら」記念講演会(第414回れきはく講座)
大津の古代寺院と瓦
講師:森 郁夫(帝塚山大学教授)

平成20年10月18日(土) 13:30〜15:00

 大津市内には、古代建立の寺がいくつも存在します。三井寺・崇福寺・南滋賀廃寺・穴太廃寺は大津京鎮護の寺として、天智朝に造営された重要な寺院です。その他にも、衣川廃寺をはじめとして9ヶ寺が知られています。今回の企画展で展示される、それらの寺々から出土した瓦類を中心として、いろいろなことを考えていきます。


平成20年11月

企画展「かわら」関連講座(第415回れきはく講座)
古代の瓦づくり実演
講師:山本瓦工業株式会社

平成20年11月1日(土) 午前の部10:30〜12:00 午後の部13:30〜15:00

 古代の瓦はどのようにしてつくられたのか。出土瓦の詳細な観察によって復原された道具を使用して、古代の瓦づくりを実演します。4枚の平瓦を一度に製作する桶巻きづくりや、一枚ずつ製作する一枚づくりなどの技法を紹介します。【午前午後の2回開催・定員50名】

企画展「かわら」関連講座(第416回れきはく講座)
桟瓦と西村半兵衛
講師:平井 俊行(京都府教育庁文化財保護課建造物担当副課長)

平成20年11月8日(土) 13:30〜15:00

 大津市と関係の深い瓦師・西村半兵衛の鬼瓦や古文書を通して、日本で初めて作られた桟瓦の歴史についてお話をします。さらに蝋燭桟瓦など、変わった瓦を紹介しながら、その後の桟瓦の普及の状況についても言及したいと考えています。桟瓦の知られざる歴史について、理解いただく機会になれば良いと思います。

ミニ企画展「今堅田の水車大工」関連講座(第417回れきはく講座)
湖岸農村の踏車・水車
講師:和田 光生(本館学芸員)

平成20年11月15日(土) 13:30〜15:00

 かつて水田は、上流から流れてくる水によって灌漑されるのが基本でした。とはいえ、天候によっては、水が一滴も流れてこない旱魃に悩むこともよくあったようです。そうした時、活躍していたのが、踏車でした。水車・蛇車などと呼ばれた踏車の、近江での実態を紹介します。

第418回れきはく講座 【現地見学会】
「瀬田川・田原道の寺社をめぐる」
講師:寺島 典人(本館学芸員)

平成20年11月27日(土) バス一日コース

 瀬田川と田原道沿いの神社仏閣を巡ります。
[予定コース・時間]
建部大社(神領)―佐久奈度神社(大石中)―宇治田原町・禅定寺―宇治市・平等院
9時30分 京阪石山寺駅集合・16時頃 京阪石山寺駅解散

平成21年1月

第419〜421回れきはく講座
古文書に親しむ 【3回連続講座】
講師:樋爪 修(本館学芸員)

平成21年1月17日・24日・31日(土) 13:30〜15:00

古文書といえば、ミミズがはったような文字で、どっちが上か下かも分からない。でも何が書いてあるか興味があるとお考えの皆さんに、初歩からの古文書解読講座を開催します。講座では、まず古文書に対する恐怖感を無くすため、古文書の楽しい眺め方(解読なし)について紹介。次に古文書独特の言い回しを勉強しながら、実際に文字の解読にチャレンジ。最後に芭蕉の書簡や浮世絵を使い、そこに書かれた強烈な癖字や絵に隠された文字の謎解きなどに挑戦していただきます。
【申込締切】1月7日(水) 【参加料】各回300円(カード会員150円)申込について


平成21年2月

第422回れきはく講座
太鼓塚遺跡の調査
講師:田中 久雄(大津市文化財保護課主幹)

平成21年2月7日(土) 13:30〜15:00

 大津市滋賀里一丁目・高砂町にある太鼓塚遺跡では、昭和61年からの西大津バイパス建設に先立つ発掘調査によって、古墳だけでなく縄文時代から平安時代までの様々な遺構や遺物が見つかりました。今回は、大津市内の他の遺跡なども紹介しながら、調査時のスライドを交え、わかりやすくお話します。
【申込締切】1月28日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について

第423回れきはく講座
水系民俗論の可能性−近江湖南の事例から−
講師:明珍 健二(花園大学准教授)

平成21年2月21日(土) 13:30〜15:00

 かつての日常生活の中で、人々は水と深く関ってきました。飲料水・水田の用水・川や湖での漁業、水という視点から民俗文化を読み直すと、新たな地域像が見えてきます。今回は、湖南地方の金勝川や瀬田川を事例に、その多様性を紹介します。
【申込締切】2月11日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について

第424回れきはく講座
町家とは何か
講師:大場 修(京都府立大学大学院教授)

平成21年2月28日(土) 13:30〜15:00

 大津の市中には多くの伝統的な町家が残り、趣のある町並をつくっています。では、そもそも町家とはどのようなものでしょうか。「卯建があがる」といいますが、町家につきものの卯建とは何でしょうか?この講座では、京町家を始めとして、大津を含む近江の町家、さらには日本各地の町家を取り上げ、町家がどのように出来てきたのか、その特徴とは何か、などについて考えます。
【申込締切】2月18日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について


平成21年3月

企画展「道楽絵はがき」関連講座(第425回れきはく講座)
絵はがきを紀念する
講師:細馬 宏通(滋賀県立大学人間文化学部准教授)

平成21年3月14日(土) 13:30〜15:00

 日本の絵はがきは日露戦争期に爆発的に流行しました。その原因の一つとなったのが、戦争を紀念するスタンプです。紀念スタンプは、その後、博覧会や大演習などの国家的イベントが行われるたびに発行され、収集の対象となりました。絵はがきが紀念されることは、人々のどのような欲望を喚起したのか、その流行の過程を追います。
【申込締切】3月4日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について

企画展「道楽絵はがき」関連講座(第426回れきはく講座)
関西蒐集家列伝−大正・昭和のオタクたち−
講師:藤野 滋(近江郷土玩具研究会代表)

平成21年3月21日(土) 13:30〜15:00

 大正末期、いまだ大震災からの復興途上にあった首都圏に代わり、関西経済界は空前の活況を呈していました。その経済的余裕を背景に多くの収集趣味家が登場。当時の趣味雑誌に掲載された収集趣味家訪問記や各種記事を手がかりに、そんな彼らの破天荒な、それでいて妙に生真面目な“オタク”ぶりを紹介します。
【申込締切】3月11日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について

企画展「道楽絵はがき」関連講座(第427回れきはく講座)
伝統木版職人からみる木版絵はがき
講師:竹中 健司(竹中木版 竹笹堂代表)

平成21年3月28日(土) 13:30〜15:00

 木版で出来た作品は、とにかく綺麗です。色んな作品はどの様な時代背景から考えられ、どのように作られてきたのでしょうか。木版印刷だから出来る木版画の魅力は、線と面が交差し、色の力が増したとき、木版画ならではの作品が生まれます。今に伝わる木版技術を有する職人が当時の木版絵はがきを、制作者サイドから検証・説明致します。
【申込締切】3月18日(水) 【参加料】300円(カード会員150円)申込について