大津市歴史博物館

展示・イベント

平成13年度


第25回 企画展
写された大津の20世紀 
平成13年5月12日(土)〜6月10日(日)

明治末年から平成までの20世紀、大津市の風景や市民の風俗の変化は、目を見張るものがあります。
本展では、それらの変遷を当館が収集してきた古写真約120点によって振り返るとともに、明治初年の彩色写真・昭和初期に使用された写真機・明治から戦前にかけての写真アルバムやガラス乾板などの資料も展示し、大津の風景の移り変わりを視覚的に紹介しました。
特に古写真は、市内各地域の風景や町並みを、現在の航空写真や地上からの現状写真を対比しながら紹介し、町並みの移り変わりをひと目で理解できるように工夫しました。

東海道400年記念企画展(第26回企画展)
五十三次の魅力 
期間

慶長6年(1601)、徳川家康は、全国的交通網の整備の皮切りとして、東海道の整備に着手しました。本年は、この東海道整備から400年目にあたります。これを機に県下東海道二市五町で記念事業を実施しますが、本展はその一環として開催したものです。
本展では、屏風や巻子・古絵図などに描かれた近江五宿と東海道五十三次の風景や旅の風俗、さまざまな宿場の情報をさりげなく盛り込んだ浮世絵、工夫が凝らされた旅の携帯品や案内書、大津絵や大津算盤などの街道の名産品を展示。また、旅の装束を試着や旅の携帯品の使い方、火打ちによる火起こしなどの体験コーナーを設け、江戸時代の旅人気分にひたっていただきながら、当時の旅の魅力を紹介しました。

第27回企画展
知られざる日本絵画 シアトル白澤庵コレクション
平成13年10月6日(土)〜11月25日(日)

シアトル白澤庵(はくたくあん)コレクションは、特色ある水墨画や近代日本画のコレクションです。その既成概念にとらわれない作品の収集は、知られざる日本画の世界があったことを我々に教えてくれます。本展では、大津ゆかりの横井金谷・紀楳亭・曽我蕭白などの画人の作品や、近代の大津絵・東海道漫画絵巻など、従来の展覧会で紹介される機会がほとんどなかった、大胆で自由な魅力を放つ名品を里帰り出品しました。

第28回 企画展
南北朝内乱と大津 
平成14年2月26日(火)〜3月24日(日)

南北朝時代(1331〜92)は、内乱の時代でした。天皇親政をめざす後醍醐天皇の南朝と、室町幕府将軍足利尊氏が立てた北朝の二つの朝廷が、首都京都の争奪戦を展開し、大津もその主戦場となりました。本展では、乱の主役となった将軍尊氏や足利将軍家の人々、近江の武将佐々木道誉、新田義貞らの近江・大津での足跡を、古文書や絵画で紹介しました。

第16回 ミニ企画展
近江の書 −松尾芭蕉から日下部鳴鶴まで−
平成13年4月10日(火)〜6月3日(日)

松尾芭蕉、頼山陽、巖谷一六、日下部鳴鶴など、近江にゆかりの深い人々の名筆を展示。芭蕉の書簡では、湖南の地を親しげに「旧里(ふるさと)」と呼んでいるものがあります。その他、江戸から大正時代に至る特色ある書跡の数々を、その内容も含め、分かりやすく紹介しました。

第17回 ミニ企画展
大津の雨乞い 
平成13年6月5日(火)〜7月22日(日)

人々の生活に欠かせぬ水、とくに稲をはぐぐむ水は、農業を主としていた、かつての生活の生命線でした。だからこそ、旱魃のとき、カミに祈る「雨乞い」が盛んに行なわれ、降った時には返礼として盛大にその喜びを表現しました。本展では、市内に残る「雨乞い」関係の資料を紹介し、人々が自然と向き合っていたころの生活の一端を紹介しました。

第18回 ミニ企画展
近江国府と東海道 
平成13年7月24日(火)〜9月2日(日)

古代の東海道が瀬田橋を渡って栗太郡に入ると、そこに近江国府が置かれていました。昭和30年代の終りから国府跡の発掘調査が始まり、多くの貴重な成果が報告されています。近年、史跡整備にともなう調査が頻繁に行なわれるようになり、これまで予想もしていなかった遺構が次々と見つかり、近江国府のイメージが大きく変わってきています。本展では、これまで明らかになった近江国府の姿を遺物や復元図などから紹介するとともに、各地で見つかっている国府や地方官衙(役所)を通っていた古代の官道と見られる道路遺構を写真パネルで展示しました。

第19回 ミニ企画展
描かれた東海道 
平成13年9月4日(火)〜10月28日(日)

古代の東海道が瀬田橋を渡って栗太郡に入ると、そこに近江国府が置かれていました。昭和30年代の終りから国府跡の発掘調査が始まり、多くの貴重な成果が報告されています。近年、史跡整備にともなう調査が頻繁に行なわれるようになり、これまで予想もしていなかった遺構が次々と見つかり、近江国府のイメージが大きく変わってきています。本展では、これまで明らかになった近江国府の姿を遺物や復元図などから紹介するとともに、各地で見つかっている国府や地方官衙(役所)を通っていた古代の官道と見られる道路遺構を写真パネルで展示しました。

第20回 ミニ企画展
近江の画人 紀楳亭 
平成13年10月30日(火)〜11月25日(日)

大津では、九老(きゅうろう)の名でよく知られる紀楳亭(きばいてい 1734〜1810)は、与謝蕪村の門人として絵と俳諧を学び、横井金谷(よこいきんこく)と共に「近江蕪村」と呼ばれる文人画家です。本展では、大津に伝わった作品から、ふすま絵や屏風、絵馬など、初公開の作品を中心に紹介しました。

第21回 ミニ企画展
近江のパノラマ絵図 
平成13年11月27日(火)〜平成14年1月20日(日)

大正期から昭和(戦前)にかけてブームとなったものに鳥瞰図があります。鳥が空から見下ろすような視点で描かれたこれらの絵図は、観光地をわかりやすくイラスト化した観光案内図や都市図など、主に広告媒体に数多く使用されました。この鳥瞰図の火付け役は、「吉田初三郎」という人物で、日本列島を大きく折り曲げ、デフォルメされたパノラマ絵図は、おりからの旅行ブームとあいまって、大変な人気を集めました。また、初三郎の影響をうけて、同様の鳥瞰図も数多く製作されています。
 本展では、吉田初三郎や大津出身で同様の鳥瞰図を描いた西村宇一の作品を中心に、近江関係のパノラマ絵図を紹介し、細部の拡大写真などとともに、その楽しみ方を詳しく紹介しました。

第22回 ミニ企画展
大津の仏教文化2 
平成14年1月22日(火)〜2月24日(日)

大津市内に伝来する豊かな仏教美術の中から、天台真盛宗総本山西教寺、西国札所で有名な岩間山正法寺、京都の知恩寺が応仁の乱時に疎開してできた新知恩院などの寺宝を中心に、仏像、仏画、経典など、重要文化財5点・重要美術品1点・大津市指定文化財4点を含む16点を展示しましました。展示では、特に釈迦が入滅した場面を描く「仏涅槃図(ぶつねはんず)を、写真パネルを使って分かりやすく紹介しました。

第23回 ミニ企画展
江戸時代の古文書1 大津町の自治 (未終了です)
平成14年2月26日(火)〜4月7日(日)

江戸時代、大津百町では、年寄(現在の町内会長)の指導のもとに「定書(町内の規約)」が居住者の合議によって作成され、また1年間の町政運営に関する経費の支出簿も作られていました。本展では、そういった町人の「自治」とも呼べる生活の側面を、古文書や絵図によって紹介しました。