大津市歴史博物館

展示・イベント

   

平成27年度


開館25周年記念企画展(第67回企画展)
広重の旅 浮世絵・近江・街道
平成27年 7月25日(土)〜8月30日(日)

 海外で「霧と雪と雨の芸術家」とたたえられた歌川広重(1797〜1858)は、名所風景画に才能を開花させ始めた頃から近江の名所風景の仕事も手がけており、最晩年にいたるまで描きつづけています。
 本展では、傑作の「【保永堂板】東海道五十三次」や「【保永堂・栄久堂板】近江八景之内」を始め、様々な街道・名所風景表現をみせた多様な広重の近江の浮世絵風景版画の世界を、江戸時代の近江の街道・名所を描いた絵画作品と併せて紹介します。
企画展「広重の旅 浮世絵・近江・街道」の詳細情報

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開館25周年記念企画展(第68回企画展)
比叡山‐みほとけの山‐
平成27年 10月10日(土)〜11月23日(祝・月)

 大津市と京都市をまたぎ、古来より信仰の山として崇められた比叡山に、伝教大師最澄が延暦寺を建立したのは延暦7年(788)のことです。それ以来、平安京を守護する山として多くの崇拝を集め、延暦寺は天台宗の総本山として日本の仏教界の中心を担っていきます。山内には平安仏教の根本道場として、多くの堂舎や山坊が林立し、膨大な数の仏像や仏画が造像、安置されました。さらに広範囲にわたる山麓にも里坊や関連寺院が多く建立され、全体として巨大な霊山を形成しました。
 今回、大津市歴史博物館では、大津が育んだ重要な文化の一つである比叡山の仏教文化について紹介します。広範囲にわたる比叡山の山麓に伝わる仏像や仏画、さらには比叡山の知識の宝庫、叡山文庫の古文書や絵図などを展示することで、その秘められた美しさと歴史を紹介します。
【比叡山では】
伝教大師最澄ご生誕1250年の記念の年を平成28年(2016)にむかえる予定で、さらに慈覚大師円仁や恵心僧都源信、建立大師相応和尚といった高僧の記念の期間にあたり、祖師先徳鑽仰大法会が行われています。
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開館25周年記念企画展(第69回企画展)
大津歴博の玉手箱
平成28年 3月5日(土)〜4月17日(日)

 開館25周年を記念して、本館所蔵・保管資料にスポットを当てた展示を開催します。絵画・仏教美術・古文書・考古資料・古写真など各分野の資料を、8人の担当学芸員が徹底解説!大津の歴史とともに、文化財の楽しみ方まで詳しくご紹介します。 「大津祭」「大津絵」など、「大津」と名のつく資料を集めて展示するコーナーもありますので、様々な大津の姿をぜひご覧ください。
「大津歴博の玉手箱」の詳細情報

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ミニ企画展

第120回ミニ企画展
平成26年度新収蔵品展
平成27年 4月28日(火)〜6月7日(日)

 歴史博物館では、毎年ミニ企画展において、新たに収集した資料を紹介する「新収蔵品展」を開催しています。平成26年度は、初期の大津絵鬼の念仏をはじめ、紀楳亭による与謝蕪村風俳画作品、大石地域の貴重な古文書資料、琵琶湖の観光船資料のほか、瀬田の戦国武将山岡景友、徳川綱吉自筆の絵画、江戸時代から昭和初期の旅行観光関係資料、そして戦中戦後の軍隊関係・教育関係資料など、大津の歴史と文化を語るうえで、大変貴重な 資料が新たに加わりました。本展により、大津の様々な歴史の一端を触れて いただくとともに、皆様のご家庭に残されている資料についての情報をお寄せいただければ幸いです。

 26年度の新収蔵品については、以下をご覧ください。
> 「平成26年度の新収蔵品について」

 

第121回ミニ企画展
大津の古墳時代
平成27年 6月9日(火)〜7月26日(日)

 古墳時代の大津では、4世紀後半〜5世紀には琵琶湖を望む丘陵上に大型の古墳が、6世紀〜7世紀には小規模な古墳が次々と造られました。特に錦織から坂本に至る地域には約1,000基もの古墳が密集しており、その多くは渡来人系の特徴を持っています。本展では、これまで大津市教育委員会がおこなった発掘調査の成果から市域内の古墳の広がりを紹介し、古墳の中に収められていた品々の一部を展示します。

 

第122回ミニ企画展
戦前から戦後の学校教育
平成27年 7月28日(火)〜9月6日(日)

 昭和20年8月15日の終戦の日を挟んで、日本の学校教育の制度や内容は180度の転換を見せました。戦前から戦中にかけては、「御真影」や「教育勅語」の崇拝が義務づけられ、教育内容も、戦争の遂行が主な目的とされました。しかし終戦後には、戦前の学校教育が大きく見なおされ、GHQの指導を主として「民主教育」の徹底が図られたのです。
 本展では、子どもたちが学習した戦前の「国定教科書」や、日常生活の中で国策遂行のために作られた「戦時教育紙芝居」、瀬田国民学校の児童が描いた絵日記、また、戦後の学校教育を象徴する「墨塗り教科書」や戦後の一時期に発行された折りたたみ式の「暫定教科書」などを展示することで、子どもたちが体験した激動の時代の学校教育を紹介します。

 

第123回ミニ企画展
与謝蕪村生誕300年記念

近江蕪村 九老・金谷−ユニークな文人画家−
平成27年 9月8日(火)〜10月12日(月・祝)

 18世紀末から19世紀前半、近江蕪村と呼ばれるユニークな文人画家が大津で活躍しました。ひとりは、呉春と並ぶ蕪村高弟の紀楳亭(九老)。おおらかでほのぼのとした作風で大津の町衆に愛されました。時を隔てず、蕪村に私淑した横井金谷は、坂本に庵を結び、その奔放な人柄で人々に愛され、地元に多くの作品を残しました。現代感覚にも通じる彼ら文人画家の世界を紹介します。

 

第124回ミニ企画展(企画展「比叡山」第2会場)
阿娑縛抄
平成27年 10月14日(水)〜11月23日(月・祝)

 『阿娑縛抄(あさばしょう)』は、天台宗に関係深い諸尊の図像や諸尊法の次第などが記されたもので、全200巻(228巻とも)を超える、いわば台密(天台密教)の百科事典みたいな大部の書物群です。鎌倉時代の13世紀中頃から後半にかけて、比叡山延暦寺の僧、承澄、もしくはその弟子の尊澄によって編纂されたといわれています。残念ながら自筆本は伝存せず、中世の書写本もあまり残ってはいませんが、叡山文庫に残る「天海蔵本」や「毘沙門堂本」、「実蔵坊真如蔵本」をはじめとして、西教寺の正教蔵本など、代表的な写本が大津に現存しています。本展では、企画展「比叡山」の第2会場として、延暦寺や西教寺などに現存する写本のいくつかを紹介します。

 

第125回ミニ企画展
趣味家謹製!! 申年の年賀状
平成27年 12月8日(火)〜平成28年 1月17日(日)

 大正・昭和の趣味家(コレクター)たちが交換会を通じて制作した木版絵葉書から、年の変わり目にあわせて年賀状をご紹介します。今回は、昭和7年(1932)と昭和19年(1941)に交換された申年の年賀状です。昭和19年の年賀状では、役者絵などの見立てや図柄の美しさにこだわった、趣味家らしい図柄がみられる一方で、戦時下であることを物語る図柄も多く見られます。趣向を凝らした年賀状を、垣間見える当時の世相とともにご覧ください。

 

第126回ミニ企画展
大津の古文書9 大津算盤をつくった人々
平成28年 1月19日(火)〜3月6日(日)

 慶長17年(1612)、大津一里塚町(現大谷町)の片岡庄兵衛は、長崎で中国・明の算盤を手に入れ、改良を加えて大津算盤を作りました。以後、大津算盤は江戸時代を通じて東海道の土産物としても全国へ出荷されていきました。本展では、江戸時代から明治時代にかけて大津算盤を作った職人や株仲間に関係する古文書を中心にその歴史を紹介します。
「大津算盤をつくった人々」の詳細情報